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OSSAN'S INC

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2005/3/3

記号論的萌え学概論4

「全ての芸術は『音楽』に憧れる」  
アーサー・ショーペンハウエル(独、1788〜1860)

1月23日のサブタイトルは、これのパクりだったわけですが。

ショーペンハウエルは芸術にランクを付けちゃいました。

1位 音楽
2位 詩
3位 絵画

ランク付けの基準は、端的に言うと、その芸術がどれほど「
純粋」であるか、ということです。
詩はその国の言語に依存します。
絵画は実際の人物、風景、静物を描くもので、それがなければ成り立ちません。
一方、音楽は誰の耳にも等しく聞こえ、「田園」だとか「春」だとか、実際の事物を題材にしたりしながらも、それ自体は
本来抽象的で具体的意味を持たない「音」の組合せによって表現されます。
言ってみれば、音楽は「音」さえ出れば、あるいは「音」のみで成り立つ芸術、というわけです。

具象から抽象へ、そしてさらに時として絵の主題そのものも失っていく近代絵画の流れは、この唯一無二の純粋芸術
である音楽へ少しでも近付くための探求の歴史、という側面を持っております。
あるいは、何が「美」であるのかを突き詰めていった結果生じた、より単純化され洗練された完成作品から、そんな風
に捉えられるのかも知れません。

同様に、何が「萌え」なのかを追求していくと、より単純化され洗練された、実際の対象物に依存しない純粋な萌えを
表現した何かが、やがて生まれてくるのかも知れません。

ま、それは未来人に託すとしまして、私は普通に女の子を描いていきたいと思っておる所存です(おぃ