萌え人気質

表面を布で覆った母親の人形と、針金で作ったそれとを並べ、実際の親と離した小猿に与えると、
小猿は布で覆った人形に抱きつき、信頼を寄せるようになる。
「愛される」よりもまず、「
暖かくて、軟らかくて、適度に揺れるものに頼る」ことが、成長の基本となる、
というハリー・ハーロウ(米、心理学者)の「代理母実験」であります。

ぬいぐるみや、プニプニしたキャラを見て胸がキュン、となる。
萌える・・・

大人になって、硬いものや苦いものなどの「珍味」に目が向くようになっても、「暖かいもの、軟らかい
いもの、適度に揺れるもの」への信頼は持ち続けているものです。

信頼度の高低には個々人で差があると思います。

では、
国単位ではどうでしょう?

ワッフルは、明治期にその製造技術とも日本に持ち込まれました。
が、元々表面の硬いお菓子であったワッフルは、日本人の嗜好に合うようにと改良を加えられ、現在
の内も外もふわふわの食べ物へと変貌を遂げていく事になります。

「やわらかいこと」が日本人の嗜好・・・
日本人の「暖かくて、軟らかくて、適度に揺れるもの」への信頼度の高さを示しているのではないで
しょうか?
そしてこの信頼度の高さが、ものを創る時の原動力と変じ、日本をして
「萌え」の発信地となさしめて
いるのではないでしょうか?


などと言いつつ、ワッフル以外の事例が思い浮かばなかったという罠・・・
というか、「日本が萌えの発信地」と言っているのは日本人だけだと思います。

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2005/2/2