ダ・ヴィンチを意識した絵だったり
しますが、お分かりになる方、
いらっしゃるでしょうか?

全ての芸術は「萌え」に憧れる

「漫画ばかり読んでないで勉強しなさい!」

漫画文化にどっぷり浸かった最近の親たちは、こんなことを言うのかどうか分かりませんが、私は子どもの
頃よく言われたものです。
漫画で多くのものを得、また美術を少しだけ囓った私にとっては、この言葉は鼻持ちならない言葉であります。
(や、元はと言えば、勉強しなかった私が悪いんですが)

有名な、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」。
この絵を有名にしている最大の要素は、どこから見ても、こちらを向いてるように見える、魔力を秘めたような
モナ・リザの瞳であります。
この瞳はどうなっているのか?
分析によると、目の上下部分はきちんと遠近法に従って、すぐ後ろの消失点に向かっているのに対し、目の
部分は逆に手前に向かって点を結んでいるというのです。
これによって、消失点に向かって引き込まれた我々の意識(のようなもの)が、モナ・リザの目から戻ってくる、
そういう効果を出している、というわけです。

ダ・ヴィンチが意識的にやったのか、それは分かりません。しかし、遠近法を厳格に守る彼が、無意識にそれ
を破ったとも言い難いのであります。

どんなに写実的な絵画にも、そこには画家の作為が見え隠れします。その作為は、印象派からキュビスム、
そして抽象絵画を経て、完全に明白なものとなります。

人物や風景の単純化・デフォルメ・変形。
漫画はこれの延長線上にあるのです。

そして、目をクリクリにしたり、ネコの耳や尻尾をつけたりするのも、これの延長線上にあるのです。
                                                   (やっぱりそこかい

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2005/1/23