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■Olympic Games:Athens 1896 ― Sydney 2000
Dorling Kindersley Ltd.
2000年6月 Dorling Kindersley Ltd. UK20.00ポンド

 
投稿者・月島健太 編集者
いろいろ問題も多いオリンピックだけど、少なくても世界のアスリートたちが「賭けてくる」という意味で、これに勝るイベントはない。4年に1回という絶妙の間合いがあるのも魅力(世界陸上は2年に1回になって興味が半減したもんね)だし。この本は1896年にアテネで幕を開けた近代オリンピックの歴史を豊富な写真を添えて見せてくれる。オーソドックスな編集で奇をてらったところなど少しもないのが、オリンピック・オタクの私としてはむしろ嬉しい。個人的には後半の記録編が好きだ。全大会、全競技の記録が出ていて、英語力のない私でも十分に楽しめる。記憶にあるのはミュンヘン・オリンピックからくらいだけど、それ以前の大会も記録が想像力を掻き立ててくれる。夏季だけでなく、冬季もすべて網羅。オリンピックの全大会の記録やエピソードを網羅した本というのは、たぶん和書にはないと思うが、洋書ではこのほかに『Complete Book of the Summer Olympic 2000』(デビッド・ワルチンスキー編)なども記録好きにはおすすめしたい一冊。

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