投稿の際は必要入力事項を必ずご確認ください


■ぼくのプレミア・ライフ
ニック・ホーンビィ/著 森田義信/訳
2000年3月 新潮文庫 667円

→この本を
 bk1で
 購入する
投稿者・月島健太 編集者
イギリスでベストセラーになった本で、日本でもかなり売れたはずだけど、さすがはフットボール発祥の地、と唸らせる一冊。アーセナル(ベンゲル率いる今のアーセナルではなく、まだプレミアリーグ成立以前の浦和レッズ的チームだった頃のそれ)の試合は全部見に行かなければ気が済まないほどの熱狂的サポーターである著者が、自らの成長の過程とその中心にあったアーセナルへの悶々とした思いを日記的に綴った作品で、イギリス社会とフットボールの複雑で抜き差しならない関係と著者の個人史が延々と語られていく。すごいのは、これが見事な文芸として成立している点だ。こんなサポーターが日本にいるかな? いてほしいな。間違いなくフットボールへの理解が深まる本だし、それ以前に抜群に面白い本です。ホーンビィ作品は同じく新潮文庫で『ハイ・フィデリティ』が出ているが、こちらはフィクション作品。

戻る

※掲載については若干のお時間をいただく場合があります。
※本コーナーへの掲載事項については事務局が適切でないと思われるもの
(個人的な誹謗、中傷、公序良俗に反するもの等)は掲載することができません。
※書籍の価格等は変更されている場合がありますのでご注意ください。
※「→この本をbk1で購入する買う」をクリックすると、bk1(オンライン書店ビーケーワン)で書籍が購入できます(購入方法に関してはbk1の「ガイド&ヘルプ」を参照ください)。