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■夏の若者たち [青春篇]
ロジャー・カーン/著 佐山和夫/訳
1997年9月 ベースボール・マガジン社 2000円

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投稿者・月島健太 編集者
原題は「THE BOYS OF SUMMER」。舞台は1950年代の大リーグはブルックリン・ドジャース。初の黒人大リーガー、ジャッキー・ロビンソンを迎えたこのチームに何が起こったのかを描いた作品と伝えられ、1972年に出版され300万部を売ったベストセラーだけに、なぜこれほど翻訳本が遅れたのか不思議だったが、読めばその理由もわかる。これほど整然としないノンフィクション作品もないからだ。新聞記者である著者の人生とドジャースへの愛着、ベースボールとアメリカ社会の関係、そうしたいくつかの縦軸・横軸が織り重なって、安易な意味での「作品」を拒否しているからだ。日本にこんな作品あったけ? ないよね。内容も語り口もまさにアメリカという意味でおすすめ。この本が〔青春篇〕とされているのは、彼らのその後を描いた続編があるからで、それはまだ日本では出版されていない。進行しているといいんだけど、心配だな。

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