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擦過傷顛末記

身 体 張 っ て ま す

2002/8/13 UP

2002年7月7日七夕の早朝、というか明け方3時ごろ静岡市の繁華街から自転車で帰宅中(※1)溝にはまって転倒。119を呼んで済生会病院へ。救急なので応対したのは当番の若い医師。顔面を強打し、ほおは擦過傷、あごは切れていたらしく若干流血。手首や腕にも打ち身と擦り傷があったのでレントゲンをといわれたが、経験上絶対骨折はしていない(※2)と主張し(レントゲン代が惜しかった)頭のみレントゲンを撮ってもらう。顔は左反面がかなり腫れていて試合後のボクサー状態。あごは縫った方がいいので明日月曜日に来院するようにいわれたが、どうして今縫わないかと訪ねると、どうやら技術に自信がない様子。そうか、当番だから縫ったりしない科の先生なのかもな。なので応急処置としては消毒のみ。(※3)
会計は2万9千円、これは保険の効かない金額。月曜日に保険証持参すれば精算となる予定だがとりあえず5000円だけ払う。(※4)
タクシーを呼んでもらい家路につくが、途中、事故現場で乗り捨てた自転車を回収。こりもせず、のって帰る(残り1キロ)。早朝5時だもの、誰にもすれ違わずにすんだ。こんな顔だもの。まあ、びっくりするのは相手だろうけど。

日曜日

10時前におきて、行く予定だったダンスの練習にいけない旨を仲間に連絡。その後は布団でごろごろ、うとうと・・・
二日酔いなのかこの傷のせいなのか食欲はなかった。治療は特にせず、放置したまま。

月曜日

病院へ。形成外科へ。あごの傷はテーピングでくっついてしまったようなので縫わずにすむ。このように見た目は派手でも大事ではなかったので医者とは雑談もどきの治療。「そのうちかさぶたが出来て跡はしばらく残るけど2〜3週間で直るでしょう。」とのこと。消毒をして軟膏を塗ってもらい、「ガーゼはなるべくしないで、傷口は乾かすように。」ということだったが、家路につくまでは人目があるのでとりあえずガーゼを当ててもらう。薬はゲンタシンを処方された。お家にある消毒薬で消毒してからこの軟膏を塗るように(一日一回でいい)という指示。一週間後に経過のため再診を約束。
帰宅後、いわれたとおりの治療。ガーゼはとる。じくじくと黄色っぽい汁が出ている。それがカリカリとした感じに乾いていきます。こうしてかさぶたが出来ていくのでしょう。この日はとりあえず、医者にいわれたようにうちにあった消毒薬「マキロン」で消毒して軟膏を塗る。ガーゼはしない。暑い日だったので夕方にも顔を洗ってマキロン、軟膏。夜、風呂あがりにマキロン、軟膏。しかしなんとなく自分の中でこのマキロンがイヤな感じなのです。なんというか、皮膚が焼けるように滲みる。痛いというのではなく、皮膚をいじめているような感覚。

火曜日

実をいうと2週間後にはイベントがあり、お祭りではあるけれど人前で踊る予定があった。自業自得とはいえ、かさぶたはやっかい。ファンデーションでも隠すのは無理かも。藁にもすがる思い、ダメ元でインターネットを探ってみる。そして私は「擦過傷」、このキーワードで運命のサイトに行き着く。これは奇跡? それとも運命?

1時間近くこのサイト、夏井先生のページで擦過傷の実例を読み、かさぶたを作らない治療説に納得、マキロンは確かに傷口につけると焼けるような痛みがあって、生理的にいやだった。それが実感としてあったので、とにかくすぐに実行に移す。

もちろん勇気は必要だった。だって顔だもの。なんの保証もなく、この顔を実験に使うようなもの。かかっている医者の言っていることを守らず、もしかしたらバッタモンの(すみません)情報かもしれないのだから。あるいは隅から隅まで熟読したわけではないので間違った解釈をしている可能性もある。早とちりとか。

でも本能のようなものがGOサインを出したのです。感覚的なもの。私はありがたいことに根っから健康なので、昔から風邪ひいて熱が出れば薬は飲まずに熱を出しておき、おふろに入りたければ入り、食べたければ食べたいものを食べ、寝たければ寝るというような頭より身体の要求に従って風邪どころかインフルエンザまで治してきた人間なので、今回も自然に身体と感覚がこの方法を求めたのかもしれない。

とはいっても手元に密閉剤はなく、ハイドロコロイドだってない。しかし原理はわかったのだからとにかくラップを代用する方法を試してみることにする。しかしラップだけという勇気はなく、中途半端かもしれないが医者でもらったゲンタシンも使うことに決める。(これもネットで調べたら抗生物質であることが判明。ならば、まあつけて悪いことはないだろう・・・と。これも感覚で判断、決断)軟膏を塗り、ラップをあて、なるべく密封するようにテープで留める。

暑い日だったので汗もかく。それに傷口からの分泌液で顔はぬるぬる。カエルの気分。本当に驚くほどじゅくじゅくと汁が出てくるが、こいつらが今、一生懸命働いているんだと思うと気持いい。しかしそれでも汗と汁と油とが入り交じった状態は気持ちが悪いので夕方洗顔。軟膏も塗っているし水だけではスッキリしないので刺激の少なそうな石けんを使ってみる。夜、お風呂の前に見てみると傷口がつるつるしている。ずっと良くなっている。痛みもなし。
腕の多少軽めの擦過傷はかさぶた状のものができていて皮膚がひきつっていたのにそのかさぶたが乳白色のにゅるにゅるになってとけたようになっている。ひきつりがなくなった。顎は相変わらずテーピング。でも調子に乗って洗髪。問題なし。

水曜日
昨日よりはるかに良くなっている。頬の傷口の真ん中あたりから出ていた分泌液の量が減る。かさぶたになろうとしていた組織が「ひきあげ湯葉」のように乳白色になって夜の洗顔時流れて取れた。あとはつるつる。

木曜日
もうじゅくじゅくがなくなったので軟膏の量を少しにしてラップ。夜、頬はかさかさしたかんじ湿り気はない。


金曜日
頬の、傷でないところに吹き出物がぽつぽつ。ラップのせい?そうか、密閉して汗をかくとニキビが出来るという原理なのね。ためになるなあ。ニキビは許そう。そのうち直るでしょう。

土曜日
昨日とほぼ変わらず。でももう湿り気がないので化粧で青タンときずあとを隠してビデオ屋へ。久々の外出。白眼が赤いの(目の充血)だけは隠せません。赤いの、恐いけどね。

日曜日
ダンスの練習。化粧で隠したため、傷跡はほとんどわからないといわれた。すごいことです。みんなは最初の傷を見ていないけど、ホントに、一週間でこんなふうに化粧だけでごまかせるようになるなんて、すごいことなんだよ!!

こうして一週間が過ぎ、さらにその一週間後、私は晴れてお祭りではじけた。

かさぶたが出来ていたらどうなっていただろう。

本当に本当に夏井先生ありがとうございます。この身を挺して新しい創傷治療の普及と啓蒙の一部を担うことでお礼に代えさせていただきます。

その後もお医者さんには2回通院。問題ないのでいつも雑談ばかりの診察。だから診察料も500円もしない。顔を怪我してこの安さ。シミになるかもしれないので化粧品より効くかもという美白クリームを処方してくれた。よ〜しこれで、災い転じてきれいになっちゃる!(ただし効果があるかどうかは???だそうです。だめもとね。)


お墨付き

夏井先生から許可を頂きました

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