内容:NHKに届いた広島の被爆日の放送に関するリスナーの疑問から出発するルポタージュ。
コメント:広島が被爆したすぐ後にNHK広島放送局の設備を使って大阪局を呼び出す女性の声を聞いたという情報を元に筆者が当時の生存者の方々を訪ねたり、当時の送信装置や放送局事情の検討を重ね事実関係を追求してく。 もちろん「NHK広島」というところから興味を持った本なのだが、それを超越して戦争、被爆、さらにそれらに翻弄される人々の様子が描き出されており、歴史的書的価値も高いのではないだろうか。