暗号解読 サイモンシン 青木薫 訳  
          493ページ 新潮社 2600円

 
 
暗号の歴史とその時代的背景を暗号がどのように破れていったか、 あるいは開発されていったかということで詳細に説明している。 暗号というだけでひどく面倒なイメージなるかもしれないが、決してそんな事はなく、ふんふんと頷きながら楽しく読める。特にモールスによる電信の発明、マルコーニの無線による大西洋横断通信から軍用として有名なドイツのエニグマ暗号機などは興味があるところだろう。 加えて最新のPGP暗号、量子暗号まで優しく図を交えながらの説明には非常に好感が持てる。 本屋さんに平積みになっている書籍だと思うので見つけるのも楽だろう。                      

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