Fine Tuningというクラブ?が発行していた本。代表として1994-1995の内容を紹介した。この1994-1995を初めて入手した時の驚きというのは凄いものだった。私はこれまでBCLという世界はそれが日本語放送受信であり、DXであれ、QSLerであれ、すべて「受信」から始っているし、それ以外の楽しみなど考えた事はなかった。ところがこの本の内容は先に記したように多岐に渡っており、全く新しい出合いだったのである。もちろん「ラジオを集める事」が好きな人がいる事は知っていたが、それはそれで別次元の人達であると考えていた。このPROCEEDINGSの凄いところはそんな「ラジオに関係ある事」全てを網羅している事であり、そこの背景にあるものは学術研究的な雰囲気である。そう、まさに学会の研究論文を読んでる感じなのである。しかし学会の論文と異なるのは、それを読む事によって書いてる人の「楽しさ」が伝わってくる点である。過去、私が「本」「雑誌」を作りたいと思ったのは全てこの本の影響である。ぜひ今後も「書いてる人間が楽しい」そして「読んでる人にもその楽しさが伝わる」ような企画をやりたいと考えている。もちろん最終的には「英語」で発行あるいはインターネット上でオープンにしたいと思っている。
なお、現在このPROCEEDINGSははすべて入手不可能で今後の新編集物の発売もないと思われる。