JA-DXing-JP NO.2001-3 2001年2月27日発行 

竹野伸郎 責任編集
 
 投稿者:金井毅 竹野伸郎

ここにある情報は全て他のメディアで利用して結構です。ただし、その場合、必ず
JA-DXing-JPからの引用であること、また投稿者の名前の記載を約束願います。 


海外受信情報

1 エリア別受信情報

=大平洋地域=

■AUSTRALIA 
・R.Australia on 15240kHz
 2月12日に0700-0800頃まで15240のR.Australiaを聞いたところ、
0.2〜0.3秒程度の強烈なエコーがかかっていた。伝搬上の問題なのか送
信機の問題なのか不明であるが、0800にはかなり減っていました。これ
だけのエコーが電波伝搬上の要因で発生しているとすると、どのような経
路なのだ?と思ってしまう。少なくても冬のハイバンドで聞くヨーロッパ
局独特のエコーよりワンテンポ遅いエコーであった。
Source:モニターより    (竹野伸郎)

■PAPUA NEW GUINEA
・R.Bougainville? on 3325kHz
出ているんだか、出ていないんか良く分からないR.Bougainvilleだが、
2月12日にそれらしいのを受信しました。1900前からギターとコーラス
のPNG定番音楽、ピジン語?のトークに続き1901からはNBC News in
 English//4890kHzを確認した。残念ながらローカルIDは確認して
いないので断定は出来ないが可能性は高いのではないかと思っている。
1930以降は同波のPalangkarayaの混信がキツい。
Source:モニターより             (竹野伸郎)

■SOLOMON ISLAND
・SIBC on 5020kHz
 以前は夕方及び早朝に強力な信号を届けてくれていたSIBCである
が、昨年に一度停波してからは送信機の調子が悪いのか極端に信号
が弱くなっている。2月10日も1850以降に弱く入感、大平洋サウンド
というようなのんびりした音楽とトーク番組で「ブロードカスティング
ホニアラ」といったアナウンスが聞けた。VANUATUと共にいまだに
短波で放送を行っている大平洋系のカントリーなんで、なんとかパワー
アップしてしっかりした信号を日本に届けて欲しい。正確な周波数は
5020よりは少し下の5019.99-5019.98kHzといったところだろう。
Source:モニターより               (竹野伸郎)

=ヨーロッパ地域=

■GERMANY
・WYFRはドイツのJulich経由のテスト放送を下記のとおり行う。
時間はUTC
from Feb12 until Feb 25; 
1600-1800 and 1900-2100 13855, 
1800-210015775 
Source: Kai Ludwig Feb 7 via Cumbre DX Special 332.6
(竹野伸郎)

=アフリカ地域=
■GHANA
・Ghana B.C. on 3366kHz
 2月10日に3366kHzでGhana B.C.を非常に良好に受信した。
SINPOは33443(業務局の混信をさけるためにUSB受信が望ましい)
で0635-0700までの入感を確認した。番組はポップス音楽とトーク
で言語は英語。Ghana B.C.と言えば4915kHzの0500/0700の英語
ニュースが有名であるが、その英語と比較すると発音がいささか聞き
づらい面があった。0637には「Radio Two...Radio Ghana」という
非常にゆっくりしたアナウンスを確認する事が出来た。ここ2月に
入ってからこの3366のガーナの入感頻度が非常に高くなっている。
狙い時だろう。
Source:モニターより              (竹野伸郎)

■LIBERIA
・ELWA on 4760kHz
 昨年の今頃に短波に復帰したELWAであるが、1月下旬から2月上旬にか
けて毎日とまではいかないが、信号がかなり上がってきている。終了時の
0700頃がベストのようだが0700きっかりに同波にファクシミリのような電
波が出てくるため、終了のリベリア国歌がなかなか聞けないことが多い。
国歌の前にIDが出ているが、聞き取りにくいアナウンスで確認には骨を折
るが確かにエルワを言っている。とにかく信号が強い今が狙い時だと思う。
Source:モニターによる。  (金井 毅)


=中南米地域=
■BRAZIL
・Radio Gaucha on 11915kHz
 ブラジルの常連局としてお馴染みのRadio Gaucha 11915kHzであるが、
どうも最近受信できないように思っていたところ、2/12 0656に非常の良
好に受信できた。しかしそれも束の間、0659に同波付近に広範囲に渡って
ジャミングが出現しRadio Gauchaをカバーしてしまった。私が最近受信
できないと思ってラジオを聞いていたのは確かに0700を過ぎた時間で、し
たがって0700よりも前の時間であれば以前のように良好に受信できるので
あろう。正月休みには0700過ぎにも特にジャミングはおらず良好であった
ので、0700にジャミングが出てくるようになったのは最近のことであろう。
非常に些細なことかも知れないが、単に「Gauchaは常連」という言葉だけ
を鵜呑みにしてしまうと0700過ぎに聞いた人は疑問に思ってしまうでしょ
う。是非0700前にチャレンジしてみてください。
Source:モニターによる。  (金井 毅)

2 周波数順受信情報

竹野伸郎編

Frequncy Station DATE Time SINPO Language
3325 R.Bougainville 2001/2/12 1854 23342 Pidgin
3366 Ghana B.C. 2001/2/9 0635 33443 English
3366 Ghana B.C.? 2001/2/11 0654 Weak Unknown
3965 RFi 2001/2/17 0630 Weak French
3975 R.Budapest 2001/2/17 0627 25342 Unknown
3995 DW 2001/2/17 0630 35342 German
4760 R.ELWA? 2002/2/4 0640 Weak Unknown
4760 R.ELWA? 2001/2/11 0647 Weak Unknown
4760 R.ELWA? 2001/2/18 0635 Weak Unknown
4800.77 R.Oriental 2001/2/11 2301 24342 Spanish
4810 V.O.Armania 2001/2/18 0552 25342 English
4820 R.Botswana? 2001/2/18 0636 25332 Unknown
4820.02 Xizang P.B.S. 2001/2/9 2040 24342 Unknown
4865.05 R.Ancash 2001/2/9 2004 22342 Spanish
4865.05 Un-ID 2001/2/9 2011 25342 Portuguese
4870 CPBS-SP? 2001/2/18 0600 Weak Chinese
4881.05 R.Comas? 2001/2/10 2001 24342 Spanish
4892.51 R.La Cruz del Sur 2001/2/9 1940 24332 Spanish
4914.97 Kenya B.C.? 2002/2/4 0550 22342 Unknown
4915 Ghana B.C. 2001/2/10 0517 35333 English
4965 R.Christian Voice? 2001/2/18 0549 25332 English
4992.5 R.Ancash 2001/2/12 1951 23442 Spanish
5020 SIBC 2001/2/10 1852 24332 Unknown
5020 La voix du Sahel 2001/2/12 0629 23442 Unknown
5054.57 Faro del Caribe 2001/2/11 2042 24332 Spanish
5100 R.Liberia Int. 2001/2/10 0650 23432 English
5100 R.Liberia Int 2001/2/17 0642 24432 English
5100 R.Liberia Int? 2001/2/18 0632 25342 English
5985 RTV Congolaise 2001/2/12 0702 23342 French
6049.9 R.Nigeria Ibadan 2001/2/9 0627 22442 English
6155.05 R.Fides? 2001/2/10 1954 22432 Spanish
6249.35 R.Nacional Malabo 2001/2/9 0532 23442 Spanish
9525 V.O.Turkey 2001/2/11 0634 33443 English
9760 Cyprus B.C. 2001/2/12 0713 25333 Greek
15240 R.Australia 2001/2/12 0717 35443 English
15249.95 VOA 2001/2/9 2118 45444 English

=受信日記=

2月10日
今朝は5時くらいから4915のガーナが強力でした。その時間では
6249.35で赤道ギニアのMalaboのスペイン語もかなり良好。0630では
6049.9でR.Nigaria Ibadanの英語を受信。0629までニュース。その後、
V.O.Nigeriaに似てるけどちょっと違うドラムとコーラスのIS。0630にID。
その他では何と言っても3366のガーナ。0635から0655くらいまではSINPO
33443。英語放送ですが、4915で0500/0700に聞こえる英語ニュースと比べ
ると非常に聞きづらい発音。0638に「Radio Two.....Radio Ghana」とい
うアナウンスが出ていました。また5100のR.Liberia Intもかなり良好で
した。4760のELWA?もまずますといった状態でしたが残念ながらIDは未確認です。

2月12日朝
今朝は6時起床とかなり遅かったのですが、あまり良く
なかったので丁度良かったかもしれません。
0600からイランの日本語放送を聞いて、その後ニジェールの
0700の国歌?での終了をおさえて、0700から5985で良好な
コンゴを聞いてました。相変わらず「ラジオコンゴ」ってアナ
ウンスは頻繁に聞えます。あとおもしろかったのは0700頃の
15240のR.Australiaで、0.2〜0.3秒程度の強烈なエコーがかかっていた
こと。伝搬上の問題なのか送信機の問題なのか不明ですけど、
0800にはかなり減っていました。これだけのエコーが伝搬上要因
とするとどこから来てるんだ?と思うほどです(笑)少なくても
冬のハイバンドでのヨーロッパの信号のような感じよりワンテンポ
遅いエコーでした。
 それからShowさんの紹介にあった9760のCyprusを聞きました。
なんか凄い久しぶりに聞いた感じです。パラレルの6180と7205いず
れも聞えてますが、この9760がベストのようすね、混信もないし。
0715前にShowさんが書いてらしたように綺麗なISが聞えます。内容
はギリシャ語なんで全く分からないけど。情報感謝します。
そうそう、そうですね、そういう気になったらラジオはShowさんにも
紹介しますよ(笑)。JRC系の受信機ってブランド意識みたいのがあるの
かなかなか値段が下がりませんよね、中古でも。Yahooのオークションを
見てても「その値段はないだろう」てのはあります。「使う」よりも
「集める」人が多いからだと思いますけどね。ま、私もそうですが。
昨日の夜は8時頃に帰ってきてちょっと聞きましたが2030頃から
状態が上がってきましたね。特にOreintalなんかが良好でした。
2100頃ではFaro del Caribeがとても良好でした。ってそれだけです
けどね。

2月12日夜
中南米は1930-2030頃までコンスタントに入感していたのが
4992.5のAncashで一番強いし混信はあるものの了解度も一番高い
感じがします。最近ではCORAよりも強いのではないでしょうか。
中南米ではないですが最近気になるのは4825のYakutskでしょうか。
ロシア語系の言語なんでそうかなと思ってますが2000頃に良く聞えて
ました。
それと4820.02のXizang PBS?で2030頃に良く聞えてます。 //4035です。
いずれの局も中南米の局と同じ時間に聞えてくるので一瞬ダイアルが止
まってしまいます。
ダイアルが止まると言えば中央人民て結構フォルクローレぽい音楽流しますねえ。
何回か聞いてます。4850のように強力だと間違えないようがないんですけど、
4860のようなスプリアスのような弱い信号だと完璧に騙されます。俺だけかな(笑)
あと3325ではR.Bougainvilleがいますね。前からずっと気になっていたのですが、
今日は1900前からギターとコーラスの音楽、ピジン語?それで1901からはNBC
News in English//4890kHzを確認しました。残念ながらローカルIDは確認して
ません。

2月17日朝
ちょっと最近仕事がヘビーで、その関係か起きるのが遅くて
6時過ぎでした。遅すぎることはないと思ったのですけど、
良くなかったです。
 どちらかと言えばヨーロッパ方面が良かったようで0630の
段階で3965 RFi,3975 R.Budapest,3995 DWが非常に良好
でした。
 その他では5100のLiberiaが良好。ガーナあたりが弱かった
のに不思議です。先週、先々週と考えると、ガーナが弱いのに
ナイジェリアやリベリアがまずまずで聞こえるような感じですね。
地域的に考えるならばガーナをはさんで西のリベリアと東のナイ
ジェリアの関係。加えて90メーターのガーナは好調。となれば
4915のガーナのTXの調子が悪いのでは??と推測したくなります。
もっとも、そこが短波の電波伝搬のおもしろいところで、そんな
簡単にいかないのも事実。もうちょっと調査が必用です。最近
は日の出も早くなってきていますし、丁度入感の変化の季節なの
かもしれません。そろそろ春のDXシーズンでしょうか。

2月18日朝
相変わらず週末しか聞いてません。特に最近は朝しか聞いてないんで、
1週間通してもトータル4時間くらいしか聞いてません。
今朝は5時半起床。0600前から4965のChristsian Voice
5009.6のマダガスカル?が良かったので南部が調子がいいの
かなと思ってましたが0620頃の確認では5100のLiberia Int.?,
4770 Kaduna ?,4760のELWA?とぼちぼち聞えてました。以
前は4915のガーナがよほど強くないとこれらの局の信号は上
がってこなかった感じなのですが今朝も4915はそれほど強く
なかったです。
 先の南部がいい?というのはやっと0630過ぎに証明された感じ
で4820のボツワナ?がかなり音になって聞えてました。0630
以降ノンストップのアフリカンポップスで0655からトーク(終了
アナウンス?)で0700にs/offです。5時前は確かロシア系が
いると思うので要確認ですけど、0600以降でアフロポップスなら
まずボツワナでしょう。
 南部と言えばNamibiaが日本時間の昼間に7214.9kHzで受信
されてるようで( via Hans Johnson on Cumbre DX No.333)
日本時間の朝も聞えないかなあと思ってチェックしましたが駄目
でした。夕方までやってるようなので日本でももしかすると聞こ
えるのかなあという気もします。
 あと0600 s/offで4810でアルメニアの英語が良好に聞えてます。
National Radio of Armenia,Voice of ArmeniaってIDが出て
s/offしました。
 4870の業務局以外のキャリアは中国であることが確認出来ました。
4850のスプリアスだと思うけど、0600以降に聞えます。4850がメインで
10k離れてスプリアスがまずまずで聞えて、さらに10k離れて非常に弱く
スプリアスが聞こえるといった感じでしょうか。詳細は分からんけど、
中央人民のニュースを流してる局であることは間違いですね。



海外日本語短波放送 イラン・イスラム共和国の声 2001/2/11 0600-0630 6150kHz SINPO 34443  天気の紹介に続いてコーラン、ニュース、ニュース解説。2月10日は イランイスラム革命22周年ということでこの関係のニュースが多かった。 ニュースの内容もイスラム諸国、中東情勢がメインであり、アメリカ発の ようなワールドニュースに慣れている日本人にとっては勉強になる面も あるのではないかと思われる。久し振りに聞いたが、綺麗な日本語である のがちょっと気になったが、番組的には往年の海外短波日本語放送のイメージ があって非常に楽しめた。 (竹野伸郎)
国内ラジオ放送のコーナー



本、雑誌等レビュー

■RADIO SIGNAL FINDING 
        by JIM SINCLAIR
            447ページ   価格 $29.95
 最近発売されは本である。内容は題名の様に各種の電波の紹介という感じであり、
目次に沿って紹介すると、放送バンド、TV,FM、セルラー、デジタル通信などの受
信方法、妨害電波対策など。その中でも中波〜短波あたりにかなりのページをさい
ている。ここまで書くと洋書に多い「How toモノ」と思うかも知れないが、これが
結構マニアックなのである。いわゆるカユイ所に手が届くといった感じで、決して
専門家でもなく、かといって初心者向けでもなく、いわゆる「セミプロ」向け、
つまり私のような「ラジオおたく」にはたまらない本なのである。題名だけで買っ
た本であるが、非常に満足している。       (竹野伸郎)


QSLインフォメーション

下記のフォーマットで記載しています。
国名/局名
受信日(周波数、聴取時間)レポート言語、同封物
*返信内容、返信日数 (投稿者)
Aはエアメール、Sは船便、Jは国内、Iはインターネット経由


===海外編===



===国内編===