2008年 ヒメオオ採集を振り返って

六地蔵



4月の屋久島(寄稿文参照)、5月6月の伊豆七島採集を順調に終えた私はいよいよ待ちに待ったヒメオオ採集へと舵を切り始めました。昨年の採集結果が予想をはるかに超えた好結果であったこともあり、今年はどうだったでしょうか。
すべての採集行を文章にまとめると大河ドラマのように長くなってしまいますので、中心となる7月・8月・9月をダイジェスト版として今シーズンを振りかえってみたいと思います。(各採集記はmixiに掲載しております)。

2008年7月5日 福島県有名産地

やはり7月はミヤマとも多く遭遇
特にこの時期のミヤマは毛がフサフサして非常にカッコ良いですね

写真個体は 66mm

写真個体は 66mm

樹上のヒメオオ
このシーンを1年間待ち焦がれました

樹上のヒメオオ

樹上のヒメオオ

今回採集の50ミリオーバー個体
下個体は上の写真の個体で55mm

シーズン最初でいきなりの55mmアップの獲得で好スタート!!

50ミリオーバー個体

50ミリオーバー個体

7月13日・14日  昨年好結果をもたらせてくれた北陸へ遠征。
こちら方面のヒメオオは大アゴが太い!!
また林道で採集者と会うことはなく、気持ちよく採集と山を堪能できます。



場所を移動し、ボーズ覚悟の林道で
ドロ付の50mmオーバー
発生はいまいちのようでした。

50mmオーバー

50mmオーバー

北陸2日目
あきらめかけた瞬間に大物到来!!
衝撃の瞬間でした。

大物到来!!

大物到来!!

柳の幼木地上50センチほどのところにへばりついていた個体(手づかみ〜)
こんなシーンは年に一度あるかないか
(本当に一回でした・・・)

今シーズン最大となる56mmアップ個体
やはり55mmを越えてくると、迫力も大スペクタクル
足の力も強く、ヒメオオクワガタと呼べる一品です。
2日間で約30頭近くを採集

56mmアップ個体

56mmアップ個体

再び福島県有名産地 7月26日・27日
今回はクリさん、くわたけさんと雨の中での採集。今シーズンは本当に雨に泣かされました。
土砂振りの中の採集は今でも印象に残っております。
7月後半ということで獲物も多く、サイズ的に大満足な2日間となりました。

土砂振りの中

土砂振りの中

樹上を徘徊する大型の♂

大型の♂

大型の♂

(わかりづらくて申し訳ありません)

上記個体のアップ画像

52mm

52mm

アゴが細めで私好みのヒメオオです

現地計測風景

53mm

53mm

この個体は今回最大の53mm

某ロッヂで採取品の撮影
大型個体も多く
50mmオーバーも10頭以上

50mmオーバーも10頭以上

50mmオーバーも10頭以上

夜は沢の流れを聞きながら安眠。
最高すぎます

中小型+♀は翌日リリース

すがすがしい朝の風景

すがすがしい朝の風景

すがすがしい朝の風景

ヒメオオの生息する山は本当に美しい

再び北陸へ 8月2日
福島県の状況が予想を超える状況でしたので、再び一路北陸へ遠征
予想的中!!前回とは違う場所ですが、多くの個体、感動のシーンと遭遇
疲れが吹き飛ぶ瞬間です。炎天下の林道5時間徒歩は疲れました〜
巨大な♂(54mm)

巨大な♂(54mm)

まぐあい中の個体(50mm)

まぐあい中の個体(50mm)

北陸遠征の採集品の一部

北陸遠征の採集品の一部

北陸遠征の採集品の一部

54・54・53・52・50

8月8日 世界遺産のヒメオオを求めて 青森遠征
私のヒメオオ採集の終着駅としている、世界遺産白神山地へ突撃
今回はBAJAさんとご一緒させて頂くことに。
スケールの違う広大なブナ林、そして片道数十キロにわたる林道はそう甘いものではありませんでした。

林道ではアカアシのオンパレード・・・

アカアシのオンパレード・・・

アカアシのオンパレード・・・

林道ではボーズでしたが
夜の部でついに青森産ヒメオオを採集

青森産ヒメオオ

青森産ヒメオオ

オオも捕獲!!

オオ

オオ

ついでにオニも

オニ

オニ

翌日はいよいよ白神山地へ入山

世界自然遺産
日本が誇る広大なブナ林
なんとしてもヒメオオと
想いをはせましたが・・・・
現実はそう甘くありません
来年以降の課題となりました。

世界自然遺産

世界自然遺産

白神の山々

白神の山々

白神の山々

白神で採集したミヤマクワガタ
体毛が白く、どことなく神々しい。

白神で採集したミヤマクワガタ

白神で採集したミヤマクワガタ

せっかくここまで来たからと
ご存知石川さゆりの名曲『津軽海峡』へ。

津軽海峡

津軽海峡

早めのお盆休みで最高の3日間を満喫、次こそは林道でヒメオオを!!
BAJAさん、本当にありがとうございました。

その後しばしの休息。この時期はあまりいい思いでもないため、仕事に専念。
8月30日 福島県有名産地

今回もクリさんと同行させて頂く。
昨年のちょうど今頃、短日100頭を記録しているだけに否応にも期待が高まる

2本の幼木に群生するヒメオオ

2本の幼木に群生するヒメオオ

この日も快調
初日は71頭のヒメオオ!!
大満足です。

71頭のヒメオオ!!

71頭のヒメオオ!!

太く綺麗な新成虫。

太く綺麗な新成虫

太く綺麗な新成虫

2日目も快調な滑り出し

小型の♂

小型の♂

記念すべき100頭目は小型の♀
思わず、お持ち帰りさせて頂きました。

100頭目

100頭目

9月7日 越中ヒメオオ採集
いよいよヒメシーズンも最盛期、そして同時にあの方がヒメ採集へ本格稼動
ということで、あいあんさんと越中ヒメオオ採集へ。
ここから週末は毎回のような雨模様、今回も大分やられました・・・
ですが20頭以上のヒメオオを採集、自身として初の越中50mmオーバーも採集することができました、本当にありがとうございました。
(申し訳ありません、このときのデジカメ写真がどうしても見つかりません)

9月13・14日 北陸ヒメオオ採集へ
今回はあいあんさんはじめ、多くのクワ仲間と北陸へ遠征

最初の獲物は48mm

最初の獲物は48mm

個人的には大型個体は得られなかったものの、やはり大勢での採集は格別。

趣味を同一にする方々と、寝てもさめても2日間ヒメオオ三昧!!贅沢ですね

ヒメオオ三昧!!

ヒメオオ三昧!!

2日間総数は約80頭
最大個体は53mmを越す大型も捕獲され、最高の2日間となりました。

53mm

53mm

9月20日 東北遠征
ヒメオオシーズンも終盤、残り採集回数も少なく、気合が入る。まずは次年度の布石とばかりに東北地方へ遠征。ようやく見つけたヒメオオは今シーズンの中で一番うれしいものとなりました。

やっとの想いで見つけた良型ヒメオオ
ネットインに苦労しました。

良型ヒメオオ

良型ヒメオオ

こちらを威嚇するアカアシ

威嚇するアカアシ

威嚇するアカアシ

陽射しとともに活動を活発にするヒメオオ

活動を活発にするヒメオオ

活動を活発にするヒメオオ

せっかくの2連休、翌日はどこに行こうかと色々考えを巡らせていると、あいあんさんから号令指令が下る。急遽東京へとんぼ帰り。そのまま翌日は越中へ。
今シーズン最も過酷な採集行となりました・・・・・

やっとの思いで見つけた友情の採集品。

友情の採集品

友情の採集品

あいさんさん、何から何までありがとうございました。

ヒメオオペア

ヒメオオペア

採集品を撮影し、リリースするあいあんさん。

リリースするあいあんさん

リリースするあいあんさん

この後も、1ヶ月ぶりの福島県有名産地や10月に入ってからも採集を楽しみ、多くのヒメオオと出会うことができました。
最後に今期の採集個体をご紹介させて頂きます

≪採集個体の一部:2008年≫

北陸産 56.1mm

今期最大

今期最大

左 : 56.1(北陸産)
中 : 55.1(福島産:クリさん採集)
右 : 55.5(北陸産)

55mmオーバー3頭

55mmオーバー3頭

左2頭 : 北陸産
右3頭 : 福島産

下段は54mmオーバー

下段は54mmオーバー

以上、駆け足で今期のヒメオオ採集を振り返ってみました。採集にご一緒させて頂いた皆様本当にありがとうございました。
すがすがしいブナ林のなかで、小さな小枝に必死にしがみついている姿は、心惹かれます。年々数が減っている感が否めないヒメオオですが、いつまでも私達を楽しませてくれる豊かな自然と環境に感謝しつつ、小文の結びとさせて頂きます。

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