クワガタを求めて…(対馬編)
  〜これはある大学生とクワガタとの出会いを描いたノンフィクションストーリーである〜

by 爆走kozou A

*社会通念上問題有りと判断される箇所に音声ピーが入っております。ご了承下さい。
某○研のオオクワ採集ビデオみたいだしょ?朽木割りビデオも必見だ。(爆発栄螺)


■どうも爆走kozou・Aと申します。
目標は全種全亜種採集・しかも全て特大個体です。まだまだ未熟な僕ですが何卒お手柔らかに・・・
これは採集記って言うほど数も採っていないしはっきり言ってショボイ。暇潰し程度に思って読んでください。 
サブタイトルも別に出会っているわけではなく僕がクワガタにわざわざ会いに行っているのである。 
奈良の某大学農学部に通っている。学校の授業があるにもかかわらず単位なんてそっちのけ・・・
今採らないでいつ採るねん。授業はいつでも受けれるんだ。しか〜しクワガタはいつもその場所に居るとはかぎらな〜い

■初めての対馬での採集・・・いつもならワクワクしていてもたっても居られないのだが僕の体は疲れきっていた。
6月に奄美に入ってからそのままトカラへ・・・
更に学校のテストを受けに一度戻ってまたトカラ・・・そしてその帰りに対馬に立ち寄ったわけだ。
(今年は今のところ伊豆に4回・南西に3回 この4ヶ月で約3500頭ほどクワガタを見てきた。勿論大半はリリースした)
今回のターゲットはズバリキンオニ・チョウセンヒラタ・ツシマヒラタの特産種だ。しかし他のがいれば勿論採るさ

■しかしチョウセンヒラタは局所的に生息しているためピンポイントでトラップをかけないと来ないとの事・・・
このチョウセンヒラタは採集に行っても結構採れずに帰ってくる人が多いようで僕は初めてということもあって採れない気満々で望んだ。
 
 


7月下旬初日

■知人が先に入っていたがキンオニはもう脱出して駄目との事なので諦めてトラップかけに出かける。
初日という事もあり山にトラップをかけて行くついでにルッキングをする。これをする事で今後の成果を大きく左右するのだ。
ルッキングで何とかノコギリが多数いる木を見つけノコをそこそこ採集した。
大歯は61ミリを筆頭に3頭と冴えないが後で聞くと対馬産のノコギリの大歯は貴重らしい(ホンマかいな〜結構採ったぞ あげたけど)
夜はトラップを見て回るが初日はろくな物がついておらずツシマヒラタも少ししか居ないし小さいので全てリリース
紫色の変なマイマイカブリが沢山トラップに付いていた。これはツシマカブリモドキと言うようだがピーーーーーーー。臭かったな〜 
後で知ったが結構欲しい人多いらしい^^;


ノコギリ・チョウセンヒラタ・ツシマヒラタの居た樹液の木 
 


2日目

■早朝にトラップを見に行く。昨日とはまるで違う。ツシマヒラタがかなり集っている。だがチョウセンの姿はない。
『やっぱり駄目か 場所変えようかな〜』等と思いながら順々にトラップを見ていく
そして2つ目のポイントでやっとチョウセンを確認できた。しかし小さいのばかりだ。
そして僕がいかにもいなさそうな場所にかけたトラップを見に行くと・・・何とチョウセンが1トラップに10頭ほど集っていた。
そしてその中に一際大きなチョウセンヒラタがいる。
『デケーッ すげー』思わず叫びわしづかみする。45ミリを明らかに超している。 
それは46,5ミリの特大個体であった。『ヨッシャー』思わず山で叫んでしまった。
こんなにすぐにチョウ4(チョウセンヒラタ4センチオーバーの事)
結構貴重なようだ。45オーバーはメチャメチャ貴重 誰も出さないよ〜 
ピーーーーー誌掲載M氏のノコギリ・ヒラタ評価 ピーーーーー誌掲載H氏のヒラタ評価参照 絶対見る価値有り)が採れるとは思わなかった。 
ツシマヒラタなんかも70オーバーがちらほら採集出来た。
 

■夜・・・トラップを一つずつ見ていく 
僕は35無いチョウセンヒラタは摘んで山にピーーーーー。(でかいのが
来る前にトラップがなくなってしまうし小さい個体はがんばって子孫残してもらわなくては・・) 
知り合いの方にそのことを話すと『アホか もったいない事すな』と言って卒倒していた。
 『そんなんするんやったらチョウセン・ツシマを25ペアずつ送ってくれや』といわれ『別にいいですよ 着払いでしたら』の一言・・・
その他の方々もなぜか『送ってくれ』と言われ結構送った。(勿論0円だよ)
でもいらない個体だったらむやみに採らない方が良いに決まってる。
そんなことをブツクサ言いながら木にくくり付けたトラップをひっくり返すとまたでかいチョウセンヒラタだ。測ると45ミリを超えている。
すぐに毒ビンへ・・・(これは知り合いに差し上げた^^;今から考えるともったいなかったな〜 このサイズ採れないもん)
その他は上島でツシマヒラタの71を採集した。


3日目

■この日も夜はトラップ見回り&新たなトラップ設置・・・この日はノコギリの来ていた樹液で44ミリのチョウセンヒラタを採集した。
最初はツシマヒラタの小型と思い採集せずに立ち去ろうと思ったが気になり採集してみて良かった。
後トラップで41ミリも採集した。後は数はそこそこ付いているものの小型ばかりだったので全てリリースした。
 


4日目

■この日はキンオニをあきらめきれずあえて上島の御岳には行かず下島で採集を試みた。(面倒な事は嫌い 楽して良いのを採るのがポリシー 御岳は登山道がキツイ)
3時間ほど探したが脱出跡や幼虫が多い。
(僕の場合幼虫に興味なし 幼採品も興味なし 欲しいのは成虫採集品のみなので全てリリース)
やっとこさ成虫の居る材を発見しその一本から9頭出てきたが最大34ミリとお話にならなかった。(才能0です 特に材採は・・・)


写真はキンオニの生息場所 このような沢沿いに生息している。

夕方はチョウセンヒラタ計40ペア・ツシマヒラタ計80頭をプリンカップに入れ替え数人の知り合い宅に発送する作業においやられていた。(これ結構きついんだよ 実は・・・)
生き虫は頼まれるとかさ張って困る。頼むなら標本の方がまだまし・・・(皆さんもお土産を頼む時は標本で頼もう)

夜は恒例の一人トラップ周り・・・その日は恐ろしい番組を見て更に恐かったがそんなことを言っていては良いのが採れない。運転中何度もテレビを思い出した。
次々とトラップを見て回るものの35ミリくらいのチョウセンヒラタは結構居るがチョウ4は姿がない。
『今日は駄目かな〜』と思いトラップをひっくり返した時僕の体は固まった。かなり大きなチョウセンヒラタがトラップの上にしがみ付いているではないか。
慌てて掴み取り一度原付の場所まで戻り息を整える。もう一度手中に居るクワガタに目をやる。緩やかに湾曲した顎・小さい割にテカリのないそのボディー・・・
紛れも無いチョウセンヒラタの特大だ。ツシマじゃない。チョウセンだ。恐る恐るポケットからノギスを採りだし測るとその個体は47,7ミリの特大個体であった。
一人山中で『ヨッシャー デケー マジデケ〜 スゲー』と叫んだ。
(ちなみにチョウセンヒラタのギネスは53ミリというおばけサイズだがその下のNO,2は48ミリが2頭ほど居いたのみとなる。勿論成虫採集品だ。飼育は別だよ。ピーーーーー採れね〜ぞ このサイズ^^ピーーーーーピーーーーー
ツシマヒラタは72・71ミリとまあまあのサイズを採集(これも知り合いにあげた^^) 


5日目最終日

■この日は昼は再度キンオニ採りに・・・しかし手を斧で殴ってピーーーーーピーーーーーピーーーーーにもかかわらず沢を上るも34ミリが1頭のみとキンオニは課題の残る結果となった。36ミリ欲しかった〜

夜はチョウセンヒラタの42ミリ・40ミリを樹液でゲット ツシマヒラタはトラップをひっくり返した途端『デカイ』と叫んだが測ってみると74,5とあまり大きいサイズではなくがっかりした。 
採集しながらトラップ回収すると中からコクワが結構出てくる トラップは回収(これは基本)
全てのトラップを回収し終えて無事終了・・・ これで今回の採集は幕を閉じた。

感想と気づいた点
今回は対馬は初めての採集だったがチョウセンヒラタは満足のいく結果となった。チョウ4は47,7を筆頭に46,5454442・41・40ギリと計7頭採集出来た。しかしツシマヒラタは最大74,5ミリと全く駄目であった。来年〜は75オーバーを採りたいところだ。両種の生息範囲についてだが環境の良い場所はツシマヒラタばかりがトラップに来ていたのに対して明らかにクワガタが居そうに無い場所にはチョウセンヒラタが来ていた。推測ではあるがチョウセンヒラタは体が小さい為どうしてもツシマヒラタに環境の悪い場所・悪い場所へ追いやられるのであろう。ツシマは目線にチョウセンは地面にトラップを置くと多数の個体が得られた。バナナ・パインの両方で試したがバナナの方が大型個体が得られた。またチョウセンヒラタのトラップを地面に置く際は大きな石を上にかぶせておいた方が良い。鹿・猪に狙われる可能性が在る。それに石を上に置いたトラップの方が多数の個体が得られた。理由として考えられるのはヒラタ系はある程度石で体を圧迫される事で安心感を得ているように思われる。これは前回のハチジョウヒラタにも同じ事が言えるであろう。キンオニも34とお話にならなかったので来年〜 は36ミリを採集したい。キンオニはクッキー状の材から採集できると聞いていたのだが僕はずいぶんと固い材から成虫を得た。時期をずらしてしまったのなら硬い材を割れば成虫が出るのかもしれない。また材は水に浸っていた材より得られた。しかししんどい採集だった。(いつも楽しいとは限らない) 

カウント数
チョウセンヒラタ約140頭 ツシマヒラタ約170頭 キンオニ10頭 ノコギリ・コクワ スジクワ・ネブト
 

写真は全てチョウセンヒラタ 5頭以外は全て35オーバー 他は全てリリースしたり生き虫屋さん行きになったり…
一番左下の飛びぬけ個体は47,7でその他は46・44・42だ。 45はあげちゃって既になかった。^^)
 


 
 

4.ツシマヒラタは右から二つ目は74,5 他は全て70オーバー グラデーション用採るの忘れてました。来年は77を採る)
来年も行くのか。臭いマイマイカブリくれっ!(爆発栄螺)

 
 
 

5.対馬産ノコギリの大歯型 本土と大差ないが大歯はあまり採れないとの事 個体数も少なかった。

6.対馬産コクワガタの大歯 個体数は多かったのでデカイの1頭しか採らなかった。
 
 
 


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