クワガタを求めて…(奄美大島・梅雨明け編)
〜これはある大学生とクワガタとの出会いを描いたノンフィクションストーリーである〜
by 爆走kozou A
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■これは採集記って言うほど数も採っていないしはっきり言ってショボイ。
暇潰し程度に思って読んでください。
サブタイトルも別に出会っているわけではなく僕がクワガタを採りに行っているのである。
奈良の某大学農学部に通っている。
今年も学校の授業があるにもかかわらず単位なんてそっちのけ・・・・・・まだ留年はしていない.
■1年ぶりの奄美大島・・・空港から降りるとムワッとした熱気に包まれた。
僕が奄美入りしたのは梅雨明け2日後だった。
梅雨明けはクワガタが一斉に出てくる。
この時期に採れるクワガタはアマミノコ・アマミコクワ・アマミネブト・アマミシカ・スジブトヒラタ・アマミヒラタ・ルイスツノヒョウタン.
今回はズバリ前回採集できなかったノコギリ75オーバー・スジブト60オーバーだ。
滞在期間は6日間だったが最終日にはトカラに渡る為採集できないので結局5日間だ。
バナナは1000本用意した。

しかし決して多くはない。
1トラップに5本入れたとして200トラップしかできないのだ。
アシは原付だ。
空港から約二時間・・・ついに旅館に到着した。
1泊三食付で6500.
しかしお金のない僕は素泊まりだ。
『いくらですか?』僕が聞くと『あんたの好きな金を払えち』と言ったので僕が決めて結局1泊200円になった。
よって六日で1200円という破格で泊まったがその部屋はエアコンもテレビもありどう見ても200円では採算が合わない気がしたが旅館のおばちゃんがそれで良いと言ってるのでそれ以上言うことはない。
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第1日目
■着いたのはもう既にPM4時ごろですぐにバナナを積んで山に行く。
赤土・三太郎・中央林道に絞る。
後は適当にそこらにある林道に仕掛ける。
赤土に仕掛けに行くとカミキリ・クワガタ屋が端から端までライトトラップだった。
虫より人間の数の方が多い気がする。
そんな事はお構いなしに山を見ていくと赤土は大きく変貌を遂げており前回樹液を出していた.
木などは枯れて木のほとんどが伐採されておりはげ山状態になっていた。
ネブトが沢山採れたモミの木のずらりと並んでいた場所も全て伐採されていた。
以前は赤土だった地面も乾燥して白くなっていた。
人間が採集する数なんていくら採ろうと開発・伐採による個体減少には遠く及ばない。
そこを地元の方々にもわかって頂きたいものだ。
150のバナナを仕掛け終えたのは既にPM9時だった。
(残りは後でかける)
今晩は見回りはせず旅館でお休み…
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第2日目
■翌日朝早速トラップの見回りに・・・見るとスジブトヒラタがいる。
数はそこそこ付いているものの大型は付いていない。
一応カウントのため回収(勿論最後には全てリリース)
高い場所に仕掛けたトラップにはノコギリがそこそこ付いているがやはりでかいのはいない。
『そんなに人生甘くない』思いで見回っていく。
65位のノコギリは付いている物の75は愚か70を超える物もいない。
コクワ等も小さいのばかりだ。
初日だし朝だからこんなもんだ。
夜7時より再度見回り開始・・・朝とあまり変わらず67位までののこぎりはいるが70オーバーは姿を見せない。
クロウサギ・ハブ等は見かけた。
夜九時過ぎ大型のスジブトが付いている。『やったぜ』と思い採り毒ビンへ・・・(帰って測ると56ミリと目標にはとどかず・・・)
結局まともな個体はこれのみで後は全てリリースした。
夜中も見回ったが抜かれていたのかほとんど何も付いていない。
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第3日目
■朝の8時に見回るがコクワがそこそこ付いている。
でかいのはいないがコクワはとりあえず毒ビンへ・・・ 後は一緒についていた方に採らせてあげる。
ノコも60クラスが少数のみ.
スジブトは相変わらずいるが小型ばかりでよくても40台後半…
しかし前から目をつけていた木の裏の割れ目のすぐ側に仕掛けたトラップに58.5ミリのスジブトヒラタがいる。

引きずり出しゲット・・・.
しかしもっと良い条件の洞がすぐ側あるのにもかかわらず割れ目にいたのを不思議に思い洞内にライトを当てるとでかいスジブトが『スー』と入っていった。
しかし洞は深く曲がっているため出せないし下手に傷つけては標本が台無しになるため仕方なくその付近にトラップを移動させて狙う・・・その後このトラップが力を発揮する。
夕暮れ一目散にその木に向かう。案の定昼間より大きなスジブトが洞から顔を出しバナナを食っている。

写真を撮影してからその個体に手を伸ばした。
(この間、穴に逃げられないかかなりびくびくしていた。)
60は超えていると確信したがなんと59.6ミリとわずかに及ばず・・・

この日はこの木で25頭もスジブトが群がっていた。(夜だけで・・・全部後でリリース)
夜中も見に行くがやはりあまり良い物は付いていない。 スジブトは小型ばかりだ
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第4日目
■朝8時に見回る。
ストッキングにそこそこのスジブトヒラタがもぐりこんでいる。
53位だろうか・・・後は54ってのが採れた。
後は全てリリース。
シカなどはまだ1頭も採れず・・・やはり厳しい
シカはほとんど採れない
あれはまさに運だ。
■l区夜7時に見回り開始・・・
赤土はろくな個体はおらずノコもネブトもスジブトも小さいのばかりだ。
その後三太郎でシカを2頭ゲットした。
順々に見回ると遠くからでもはっきりと判るノコギリの大型ががっしりとしがみついている。
『よし』と思い向かう。
73位の黒いアマミノコギリだ。

ようやく70の壁を越した。
しかしうれしい。
気分を新たにトラップを見て周る。
昨日でかいスジブトを2頭採ったトラップには相変わらずスジブトがべたべた付いている。
ふと上のトラップを見ると75クラスのアマミノコの赤い個体がトラップにしがみついている。

『よし』と採集・・・アカノコは珍しいので更にうれしい。
すぐさま毒ビンへ・・・この後はあまり良い個体は採れず引き返す。
■夜中はあまり良いのはいなかった。コクワの29ミリが1頭いたくらいだろうか・・・
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第5日目
■朝はトカラに行くためのバナナを買いに行った.
・・・3時ごろまでまた1000本のバナナをストッキングにつめていた。
■夜赤土に行くと僕のトラップは全てなくなっており最悪だった。
一体誰が・・・??
ずーと見ていなかった名もない林道に仕掛けたトラップを見に行く・・・ライトに照らされたのはシカだった1個のトラップに3頭もシカが付いている。
写真そっちのけで採集・・・いやー良かった。
しかもギリギリ大歯のシカもいた
。幸先が良い。その付近にかけたトラップには
三太郎では昨晩までは何も来てなかったトラップにスジブトがそこそこ付いており58ミリも付いていた。
ヨッシャ
その他71.5のノコギリも付いておりそこそこの成果・・・コクワも29.8と言う微妙なサイズが採れた。
夜中はというとノコの72ミリが1頭と先ほどの林道でシカを5頭採った事だ。
あの木はシカがよく来る。
この日は全てのトラップを回収・・・これをすると結構コクワやスジブトが出てくるんだよな〜.
これを怠ると・・・悲惨な目にあう.
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第6日目
■トカラへわたる準備をしていたので採集にはいけず。
これで今回の採集は終了・・・また課題の残る採集になってしまった。
次にここを訪れるのはミヤマのシーズンだろうって1ヵ月後か?
とりあえずお礼を言う。
ありがとう奄美・・・また会う日まで・・・
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最後に
■結果(最初のほうだけカウントしてましたが最後はカウントしてませんでした。
それに結構あげたりしてそれもカウントに入れてないし・・・.
スジブト400 シカ10 ノコ180 ヒラタ40 ネブト20 コクワ30
MAX
スジブト59,6
ノコ74,5(75あったと思ったが・・・)
ヒラタ(小さすぎて書けません)
シカ34,5
コクワ29,6
ネブト(小さすぎて書けません25位だった)
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