くわ採り車
くわ採り車にこのオプション

December 23, 2002
by tsuu3@田中

 

くわ採り車

現在の私のくわ採り車は二号機で、HONDA製である。

初号機もHONDA製であった。しかし、くわ採り用に購入した車ではないし、HONDA製と言ってもUASで作られた、所謂アメ車であった。車高は低く、ホイルベースが長かった。しかし、様々な採集シーンで活躍した紛れもないくわ採り車であった。
たとえば、後部座席を倒すと、ラゲッジスペースが長いため大人一人が足を伸ばして寝る事が出来た。そのため、一人で採集に行くとシュラフにくるまって寝たのである。小型種の採集は登山を伴う場合が多く、早朝から登山を開始するために、夜に山の麓まで移動し、車の中で一眠りする場合が多いのである。
こんな事もあった。K-sugano氏、涼の父氏の3人で採集に行った時の事である。登山道どドドドと登って行った時の事である。車高が低いので、少々地面をこするのはしょうがないと思っていたが・・・くぼみに前輪がはまり飛び出した後に・・・何かがガツンと刺さったような音がした。やばい!オイルタンクに穴が空いたか・・・が、そうではないようだった。何事も無かったように車は走った(ホッ!)。しかしそれは採集の帰りに起こった。車がシュリシュリ言うのだ。やばいぞと言うK-sugano氏。やばいやばいと速攻で車を走らせる私(おいおい)。急いでディーラーに向かうと・・・「エンジンルームに穴が空いてますね。」と一言(^^;;; がぁ〜ん。どうしよう・・・「直すといかほどかかりますか?」「エンジンはずして分解して修理するので、技術料入れて25万くらいかかります。そう、この車の中古が買えますね・・・」どうしよう、修理か、中古か、新車か・・・「どうするのが良いでしょう?」「まぁ、このまま乗ってたらどうですか?」「えっ。乗っていても大丈夫なんですか?」「全然問題有りません。が、水が入るとやばいので強力なテープでふたをします。音がしていたのは板金のはがれたのが接触していただけなので、はずせば問題有りません。」なぁ〜んだ。良かった。助かった。ホッ(^^) こうして数年エンジンルームに穴が空いたまま乗っていた。
ありがとう、お世話になった「US ACCORD WAGON」。アコードワゴンの初号機でもあった車である。

初号機!
「US ACCORD WAGON」

二号機は現在の足である。
当初スバル、トヨタ、ニッサンの3車種を考えていた。が、トヨタ、ニッサンの候補はSUVででかいため、妻が運転出来ないと猛反対し、スバルに絞られたかと思った。しかし、HONDAのディーラーに挨拶に言ったら、今の車を勧められた。当初HONDAには私の求めるような車は無いと思っていたのだ。せいぜいCR-Vだが、物足りないスペックだった。それほど、今乗っている車はそれまで見たことも、聞いたことも無い車だったのだ。えっ、HONDAにそんな名前の車あったの?と誰もが言うだろう。今でも。そうなのだ、その車種は業績好調のHONDA車なのに絶滅危惧種と呼ばれているのである(^^;;;
ワゴンで4WD。そして最低地上高が185mmも有るHONDAの車。ディーラーに勧められて驚いた。スバルと思っていたのに、候補が増えてしまった・・・とりあえず試乗をさせてもらう手はずを取り、自宅でインターネットやカタログを見て調べた。とにかく人気が無いらしい。評論家の意見は辛く、トヨタのアルテッツァワゴンと並び中途半端車の代表とされているようだ。ただ、室内がとにかく広いとの記述が期待を持たせた。妻は、「プラドは運転出来ないけど、これなら大丈夫。」と言う。
試乗はスバルを最初にして、その後にHONDA。スバルは見慣れているし、乗ったことも有るので、スムーズにすんだ。一方HONDA。まず初めてその車を見た。結構良い感じで悪く無い。試乗・・・広い!後部座席は足が組める。クラウンクラスのスペースか?そして何より子供達の反応が良かった。運転も楽だった。ランカスターの方が馬力が有るが、この程度でも虫採りや日常には十分では無いだろうかと思った?元々走り屋では無いのだ。
と言うわけで試乗して決めた車が、「HONDA AVANCIER」である。皆さんは知っていたでしょうか?アヴァンシアの中でも4WDはさらに珍しいとディーラーで教えていただいた。さらにさらにHONDA純正のベースキャリアとルーフボックスをつけている人も珍しいらしい。とにかくエアロ以外のオプションは殆ど装着したのである。

二号機!
「HONDA AVANCIER」
運転は妻な人!

 

お勧めのオプション

さて私がこの特集でお勧めしたいのは、上記したくわ採り車ってわけではないのである。くわ採り車は人それぞれ採集目的が異なれば変わるし、家庭の事情によっても変わると思われるからである。私の場合、妻な人の意見、長距離運転可能、家族4人がゆったり乗れる、1台のみの所有などの条件が最低限の課題であった。

では何をお勧めしたいか・・・それは車につけるオプション、ずばりリアカメラシステムである。

リアカメラ!

リアカメラシステムとは、車の後方を見るためのCCDカメラを搭載し、シフトレバーをR(バック)の位置に入れると、カーナビのディスプレイが自動的に切り替わり、車の後方を映すシステムである。私の車のリアカメラシステムは、後方が見えるだけでは無く、3本のガイドラインが出力され、だいたいどの程度の距離かがわかるようになっている。緑のラインが2m、黄色が1m、赤が0.25mとなっている。だいたい正確なようである。
取説には、「後退時の後方確認ができ、目視による安全確認と相まって、後退時の安心感をサポートします。」と書いてある。まどろっこしい表現である。つまり、手助けするだけなので、過信するなって事らしい。これじゃあよっぽどの物好きでないとつけないだろう(^^;;

視野範囲イメージ
実際のディスプレイ画面

私の場合、何でも付けたれっちゅうことでたまたまつけたオプションなのだ。しかし、使い始めてみると、これほど便利なものはないのでは無いかと思うほど便利なのである。

まず、実験をしてみた。
目視で止まった場合と、リアカメラを用いて止まった場合の限界の差を見てみた。色々な場所で見た所、私の場合は、600mm〜1000mmの誤差の範囲で差が有ることがわかった。そしてこの差は目視の場合に、周りの風景や、後ろの状態(車が有るとか、壁が有るとか)によって変わる事がわかって来た。人間は知らずうちに周りの景色を入れて、距離を測っているからだ。一方明らかなように、カメラを用いた場合にはぴったりと(だいたい200mmの距離を保って)とめることが出来る。この400mm程度の差がかなり大きい事は、採集に行けば一目瞭然となるのである。

目視時の距離
カメラ使用時の距離

日常乗っている時に最も効果を発揮するのは車庫入れである。車庫入れのために後方を確認しようとドアを開け、隣の車にドアをぶつけた経験は無いだろうか?車庫入れしたのは良いが、車を降りてみたら、やたら前に出っ張っていて、またエンジンをかけた経験は無いだろうか?このような事はまず無くなると言って良いだろう。

では採集ではどうだろう。
林道に突入して、Uターンしなければならなくなった事はないだろうか?
狭い。Uターン出来るかどうかわからない。バックしすぎると、崖に落ちそうだ・・・こんな場面も後ろにカメラが有ると、安心して、そして限界までバック出来るのだ。
車幅がぎりぎりの所を何十メートルもバックしなければならなくなった事があった。
これが結構きつかった。まして夜であった。K-sugano氏の誘導と、リアカメラがなかったら切り抜けられなかったのではないだろうかと思う。
こんな事もあった。紅葉シーズンに家族と山登りに行った時の事である。駐車場は車がいっぱいだったため、道路脇の空き地に車を止めた時の事である。バックしているとカメラになにやら見えてきた。木の枝である。怪しい、非常に怪しい。車を止めて見に行くと、案の定ルリ属の産卵マークの跡である。もちろんニセコルリを1♂ゲットした(^^)

カーナビも確かに便利だ。リアカメラシステムよりも便利な事は間違いない。しかし、後ろが見えるってのはこんなにも安心感と、限界が変わるのかと驚くばかりなのである。カーナビもたぶん無くても困らない装置だろう。リアカメラも同じだ。しかし、一度使ったらやめられないと言う点ではどちらも同じだと思う。まして、カーナビはかなり普及して来ている。では次は何か・・・リアカメラをお勧めする。人の車に無い装備をつけてみたいと思ったら、リアカメラシステムをお勧めする。私の車の場合、料金は6万円であった。車の値段からすれば安いものである。

皆さんリアカメラをつけて林道でも安全運転で行きましょう!

ではでは。


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