標本修理工T的鍬形採集車

標本修理工T



 

 このクワ馬鹿冬号が発刊される10日ほど前、私はクワ馬鹿へ投稿する“あれぁイイ日だった”を書き上げ、爆発栄螺氏へメールを送った。
 「やれやれ、なんとか間に合ったか……」
 この「アマミノコギリ編」は2日で書き上げた大作(笑)で、これで肩の荷が降りたかと思ったらそうは問屋が降ろさなかった。
原稿を送った翌日、爆発栄螺氏よりさらなる原稿依頼をされてしまったのだ。

 「Tさん、仕事をお願いしたいのですが」
 「わかりました。フリーザからナメック星を守る仕事ですね」
 「どんな仕事だそれは」

 とゆー会話の後、この原稿を書くこととなったのであった(ウソ)。
 
 

●標本修理工Tはどんな車に乗っているのか?

 私が現在所有している車は、H7年式RAV4Lである。はっきり言って、この車は採集をするという目的ならば、サイコーだと思う。

良いと思われる点
〇フルタイム4WDで、運転が楽
〇最低地上高が高いので、林道で底面を擦ることがほとんどない。ちなみに、最低地上高が何mmなのかは知らない(笑)
〇車高が高く車内スペースが広いので、荷物の収納力も高い。ただし、私は荷物の積み下ろしなどの楽さから5ドアを選んだので、3ドアに関してはなんとも言えない
 

では、逆に気になる点をあげていこう。
〇燃費が悪い(町中で8km/1L、高速で10km/1Lというところではないだろうか)
〇パワーがない(2L車だが車重があるようで、高速道路でちょっと登り坂の道だと、ベタ踏みでも時速110kmくらいになる)

 気になるのはこのくらいだと思うが、燃費が悪いってのはけっこう響くのだなー。

 車自体にはそれ以外に特に目立ったことはしていない。タイヤもノーマルだし、エンジンや内装にもなーんもしていないが、オプションは付けた。それが、カーナビゲーションだ!
 
 

●カーナビゲーションシステム

 

 この車を購入したのは2001年7月だが、それとほぼ同時に装着したのがケンウッド製DVZ-2300iだ。以前、あいあん氏の車(こちらもRAV4)に付いていたナビを見てから、「私も次の車には絶対に付ける」と誓ったのだ。

 では、このナビがあるとどんな良いことがあるか、実例をあげてみよう。
1.採集地まで行くのが楽
 これはいまさら言うまでもなく、ナビの基本性能ですな。行きたいポイントをナビに指定すれば、そこまでの道のりを案内してくれます。ただし、最短距離を探してくれるのではなく走りやすい道を指定してくるようで、そういう道は混んでたりもすることがよくある。ナビを見ながら自分で道を探すのがポイントかもしれない。指定道以外の道を走ると、自動的に道を再検索してくれる機能もある。渋滞道回避検索は基本的にしてくれない。
2.採集地までの予想時間がわかる
 これは待ち合わせなんかをした時に絶大な威力を発揮してくれます。道路状況にもよるが、現地到着予想時間の3/4くらいの時間で到着すると思ってよい。
3.現在地の行政区画がわかる
 採集をしていると、現在地がどこかわからなくなることがよくある。林道を走っているうちに隣の町に来ていたなどということはよくあるが、こればっかりは地図を眺めているだけではよくわからない。カーナビを積んでいると現在地がはっきりわかるので、採集したムシの採集ラベルを付ける際に大変役立つのだ。
4.テレビが見れる
 これははっきり言って、どうでもいい(笑)。

 ナビの値段もピンからキリまであるが、ヘタに安いのに手を出すと、“安物買いの銭失い”ということになりかねない。私のナビは工賃含めて22万ほどであったが、付けた甲斐は十分あったと思っている。
 
 

●カーオーディオ

 

 それ以外にこだわったのはオーディオだ。私は音にはあまりこだわらないが、常になにかしらの音楽をかけて移動しているので、できればずーっと音が出ている方がいいだろうと思い、MP3対応のカーオーディオを購入した。それがADDZEST製DMZ815MPだ。こいつはCD-RW、MP3、MDに対応しており、なんでもこい!な状態。ついでに、フロントスピーカーも交換した。ノーマルのフロントスピーカーはたったの20Wしかなかったので、140Wのものに交換。さすがに音のパワーが違う!……と思う(笑)。

 オーディオとスピーカーは自分で付けた。今までだったら買った所で付けてもらうところなのだが、考えていた予算をオーバーする買い物だったため、工賃をケチったわけだ。やってみると意外と難しいものでもなく、それだけで15000円近く節約できるのだからえーこっちゃ。ただし、私の場合カーナビがすでに付いていたため、それとオーディオを接続するのに少し手間取った。配線関係がメチャ苦手な人にはお勧めできないかもしれない。工具はドライバー、ハンダごて、ハンダ線、ラジオペンチ、カッターなどがあればなんとかなる。
 
 

●私の車遍歴

 私が最初に手に入れた車は、ホンダシビック(S59年式)だった。この車もけっこう運転しやすく、かつ車内が広いという点では気に入っていたのだが、いかんせん重ステだったのがこたえた。地上高は普通で、富士林道でスタックした時は、ホンキでやばいと思ったものだ(笑)。2年ほど乗って動かなくなったので、姉が車を購入する際に持っていってもらった。

 次に手に入れたのはトヨタコロナ(S60年式)。こいつは姉がいらなくなったからお下がりでもらった車。自分の嗜好にはまったく関係なかったが、それなりに運転しやすかった(重ステじゃなかったことがとにかくデカかったとも言える)。山梨の観音林道への道がまだ舗装されていなかった頃、下面を擦って冷却水タンクに穴が空き、1.5Lのペットボトル数本に水を入れて、家までの約3時間の道のりを乗りきったという苦い経験がある(笑)。家に着く5km手前で煙を吹いた時には「もうダメか!」と思ったが、家まで無事に着いた時にはホンキで感謝したものだ。家に着いてエンジンを止めてから、2度とエンジンがかかることはなかった。そのまま廃車。

 次もトヨタコロナ(H2年式)。こちらは親父が乗るということで買った車だったのだが、親父は単身赴任で消えてしまい、自動的に?私が乗ることとなった。こいつが一番林道を走ってくれた車で、私がツヤハダ採集に燃えていた時はすべてこの車が活躍してくれた。昨年春、惜しまれながら10年目の車検を通ることなく下取り(とゆーかタダ)されていった。ラスト1ヵ月などは、すでに車検が切れていたにもかかわらず乗っていて、知人に「それって見つかったら12点くらいとられるよ」と指摘され、すぐにやめた(笑)。パワーウインドーが非常に嬉しかった車でもあった。

 標本修理工Tは、基本的に車にはあまりこだわりがありません。とゆーか興味がない。「無いと困るが、下が擦れなければいい」程度のものなので、採集に便利という理由でRAV4にしたと言っても過言ではない。他の選択肢としてエスクードやジムニーなどもあったのだが、RAV4は個人的に気に入っている部類に入る車だったから決めたって感じかな。


私のカーナビ.実際に付けてみるまでは、こんなに便利な代物とは思ってなかった.ビバ、カーナビ


私のカーオーディオ.あまりにもメカメカしい外装は車内イメージに合わないが、性能は高いと思う。
問題は、P(パーキング)のままではCDやMDを取り出せないことだ(笑).フロントパネルが前に開くタイプなのです。


ナビ設置位置.この位置だと、夜間に画面の明かりがフロントガラスに写り込んでしまい、前方視界を著しく阻害してしまう。
近い内に位置変更予定


各メーター類.現在のシフト位置を示す部分がないのがイタイ



リアビュー


開けたところ.採集用具はダンボール箱に入れて持ち運ぶ



フロントビュー.まぁ、普通のRAV4ですな



くわがた狂の大馬鹿者達!
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