五島列島産のヒラタクワガタ by tani


今年の夏、25年ぶりに五島列島に行きました。
五島列島の福江島は両親が生まれ育った島です。

墓参りのため、親戚連中に久々に会うためという
理由で家族を連れての五島行きを決めました。
もちろん、採集も大きな目的の一つでした。

長く鋭く突き出した大顎が特徴のゴトウヒラタ。
「何とか自分の手で採集したい。」その一心で今年の
春頃から情報を集めました。
「樹液採集をするならばタブの木によく付いている。」
ということを現地の方から聞きました。
近畿の面々から「タブの木」を教えてもらい、
採集のアドバイスも受けました。準備はOK。

8月12日に五島列島に移動し、毎日予定されている宴会の後に樹液採集を試みるつもりでした。

島に渡るとなかなか良い天気で、4夜連続で採集しまくるはずでした。

結果からいうと、毎日、夕方から夜にかけて雨が降ったため、採集に行けたのは2回。雨の合間に。
なんとかオス2匹を採集できました。
細いタブの木の地面から3m位の高さの樹液が少し出ていたところに2匹とも付いていました。
タブの木は粘りのある木のようで100kg近い私の体重をかけても撓みはしたものの折れませんでした。
 
残念ながらメスは採れませんでしたが、現地の採集好きのお兄さんから2匹頂くことができました。
遠く離れた島にもクワガタ仲間ができたということも大きな収穫でした。

今では、ゴトウヒラタが最も思い入れのあるクワガタとなりました。

子孫達もすくすくと育っております。

2001.12.20

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