積算温度についての疑問 
「サル彦さん」への回答             by 隠@G

 サル彦さんのご投稿、勉強になりました。当方が疑問を呈したのは、
「おおざっぱに温帯に分布する植物ではtは摂氏5度、昆虫では摂氏10度程度と想定すると積算温度理論のあてはまりがうまくいくことが多く、」
上記の記述のようにtが考慮されている場合ではなく、

 積算温度…という言葉が一人歩きして単に生育温度の積算と勘違いされている例が散見されるからです。特に厳密な議論の訓練をされていない方々が、tを考慮せずに温度の積算を行われたばあいがこれの典型ですが、その場合、結果的にはt=0℃として計算していることになります。

 絶対温度系で積算温度を考えるメリットは、小生の投稿にもコメントされているように、比を取ることによって、
1.積算期間に関係しない定量が可能
2.tの存在に依存しないこと
3.熱エネルギーという物理量との関係が明確であること
の3点にだと考えています。

編)今回の様に短期間で、お互いに意見を交わす方法での記事掲載はWEBならではと言えるでしょう。この話題に限らず、みなさんも意見等ありましたらどしどしお寄せくださいませ。