樹氷の明神平(2001.12.8)
 

k-sugano


ブナ帯に棲息するルリクワガタ属の採集には登山が付きものである。
奈良県と三重県の県境、標高およそ1400mの明神岳に登ってきた。
国見山と明神岳の間にある明神平まで、奈良県側の登山口、標高800mの大又から健脚者で90分、ゆっくり登ると2時間かかる。
朝八時に登山開始、仰ぎ見る国見岳は真っ白だ。

標高1000m付近、明神の滝を過ぎたあたりから木々は桜の花を付けたようで美しい。樹氷である。

 

写真を撮りながら沢を二度三度渡って、明神平に十時に到着した。

明神平の北側にある水無山と南側の前山。樹氷の花が咲いている。

 

明神平には既に先客がいた。樹氷の写真撮影を目的とする登山者らしい。
挨拶をして明神岳に向う。

明神岳に向いながら振り返って明神平を撮影。
中央の山は伊勢ガ辻山。明神平にはあずまやと新しいあしび山荘が見える。

明神岳へは笹の中の尾根の道を進む。
風が冷たい。

明神岳周辺で採集をはじめる。
落ち枝は凍てつき、鉄の棒を削っているようだ。
冷たさで枝を握る左手が痛い。


 

冬の山は暮れるのがはやい。
三時前に山をあとにした。

樹氷のトンネルの中を大又登山口へ下る。

今年のルリクワガタ採集はこれで終わり。


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