材採のため、今年最後の檜枝岐へ出撃した。 11月も中旬を過ぎたこの時期では、さすがにヒメオオ@ヤナギやオオクワ@灯火は採れない。 広沢林道でのコルリ材採と、5月に見つけておいたツヤハダ材の残りを削ることをメインに、あわよくば ヒメオオやオオクワの材採も、と目論んでいた。 が、着いてビックリ、檜枝岐村内にはまだ雪はなかったが、御池へ向かう道は標高を上げるごとに雪が深くなり、 御池のロッジより先はクルマの轍(わだち)さえ残っていない。(^^;
クルマが通ったあとが全くないので、広沢はあきらめようかなと思ったその時、 大型の4駆車がまるでラッセル車のように私のクルマを抜いて行った。(^^; とりあえず、最悪スタックしても助けてもらえる可能性が増えたので、そのまま広沢を目指して国道をゆっくり下った。 国道を下る途中、乗用車が捨ててある。 この積雪で4駆車でなければこうする以外にないという状況だ。(^^;
そして、いつものように広沢林道入口に到着。 いつも見慣れた林道ではなく、もうカンペキに冬の装いだ。コルリ材採どころではない。(^^; とりあえず、峠付近までゆっくり上がる。 そこから先の下りは、帰りの万一を考えクルマを置いて徒歩で進んだ。 もう何日もクルマが通ったあとがない。 シカ、クマ、などの動物の足跡がたくさん林道を横切っている。(^^;
見渡す限りの銀世界。 風の音以外何も聞こえない静寂の世界。 人が近づけない、というより、人を近づけさせない、といった無言の自然の力を感じつつ、しばらく私はまわりの景色に吸い込まれていた。 そんな広沢林道をあとにして、村内近くのポイントへ移動。
広沢ほどではないが、ソコソコの積雪だ。5月のツヤハダ材を探してみたが、 どうやらガケ崩れのため土砂の中に埋まってしまったようだ。 仕方なく他の材を叩くが、1時間でやっと1♀。
冬の檜枝岐の厳しさを実感したのだった。 |