10時間耐久まちかね近畿支部忘年会2001

今年も恒例の忘年会がやってきた。
以下、10時間におよぶ”修験道で知られる大峯奥駈道縦走よりしんどい(?)”忘年会をレポートする。
多少フィクションもあると思うが、エチルアルコールおよびその酸化物が海馬の錐体細胞を破壊したためだと思っていただきたい。

*はじめに断っておくが、オフィシャルなまちかね近畿支部というものはかつて存在したが、事情により解散し、いまは存在しない。
ただのご近所のクワ好きかつ採集好き(これが必須)な友人の集りであり、まぎらわしいのであるが、別に改まって呼び方を決めていないので、ここでは、これまでどおり”まちかね近畿支部”と呼ぶことにしておく。

年の瀬も押し迫った12月22日(土)、様々な想いと”虫”を持った男たち総勢19名が滋賀・京都・大阪・兵庫より梅田に向かっていた。
近畿支部はこまめにコーヒー飲み放題の某ファミリーレストランで机の上に虫を広げながらオフミを開いているし、シーズン中は誘い合わせて採集に行くのでよく顔を合わせているのであるが、これだけのメンツがそろうのは久しぶりのことだ。
私は1時間程早く梅田入りして、所用を済ませ、カフェでカプチーノを飲みながら届いたばかりの月刊むし2002年1月号を読む余裕すらあった。
このとき、今日(正確には明日)までの耐久忘年会になろうとは・・・かすかな予感はあったものの、まあおとなしく終わるであろうと高を括っていた。
さて、開始10分前くらいに店の前に到着したのはいいが、入り口を仕切ってるオネエサンは中に入れてくれない。
私の目には眼は血走り、頭からツノが生えているように見えるのだが・・・目の錯覚か?
どうやら今日は土曜日ということもあって、中は相当混雑しているようだ。
一見で入ろうとする客はことごとく”あいにく満席”という、オエンサンのつれない返事にオジサンたちの背中は泣いている。
とりあえず”開始時間まで外でマッテロ、こっちクルナ”と言われてしまったのでおとなしく店の前でまつ。
不景気のせいだろうか・・・風がよりいっそう冷たく感じる。

[+00:00]
やっとセッティングができたのか、温かい店内に入ってほっと一息つく。
とりあえず後からくるメンバーはほっておいて、第一回目の乾杯!
ビールが旨いぜ〜〜。
しかし、この混雑のせいか先の入り口のオネエサン同様、店内の店員とくにオトコの態度もめちゃくちゃ悪いのが気になる。
キモチはわからんでもないけど、仕事だからねえ・・・サービスが。

[+00:30]
はじめて顔を合わせるひともいるため、簡単な自己紹介と今年一年を振り返って。
もともと採集好きなメンバーの集合体である近畿支部には、オオクワ隊、くわ馬鹿における華々しいデヴューで世間を圧倒した?ナイトウォーカーズ、そして20mm倶楽部という大きくわけて3つのセクトがあることをあらかじめ記しておく。

Orivyさんは、はじめてお会いしたが、新庄をマイルドにしてさらに男前にしたナイスガイだ。
・大学院生の空くん
実験が忙しくて大変だが、なんとか参加してくれた。
クワ馬鹿には縁のない?コブヤハズカミキリ群の分子進化と分類をテーマにしているがなかなか面白いデータが出始めているようだ。
t3は20mm倶楽部ロゴマークのプリクラを作ってきてくれた。
昨年から今年にかけてツヤハダ大王の異名を持つようになったが、 いまのt3に採れないツヤハダはないだろう。
さらに、今年はオオクワまでとってしまったので本州で採っていないのは、マメクワだけということになった。
また、月刊Mに報文も発表した。
キンベックスさんはハバチ・カメムシに詳しいムシ屋さんだ。
・オオクワ隊隊長SBさん、ブリディングルームは最近綺麗らしい(笑)
おーのさん、ことしは地元でオオクワを採集したそうな(^^)
カンペイさんは、自宅に保冷トランクを設置しその中で飼育しているという(@@)
しゃあげんさんは完全に20mm倶楽部中核メンバーになってしまいました。
t3と同じく、月刊Mに報文を発表。
クワガタの非常に興味深い生態についてで、その場に居合わせた人間として、エキサイトしたのを鮮明に覚えている。
やはりフィールドに出て、ムシたちの謎に満ちた生活を観察することに意義があると改めて思う。
k-sugano支部長、うーん支部といっても支部でないのにいまも支部長(笑)。
ことしのクワ採集回数40回以上、総数は1200を越えたらしい。
その一つの結果が冬号のルリ図鑑に現れている。
kirkさん、都合がつかずなかなか採集にはいけないようだが、今年はミナミコルリ、ホソツヤルリをはじめ、地元のコルリもちゃんと採っている。
RJさん、ナイトウォーカーズは大丈夫でしょうか?最近はどうやら釣り馬鹿倶楽部と化しているようですが・・・。
KAZさんといえばやっぱりオウゴンオニでしょう!!
来年もまたオウゴンオニを購入するのだろうか?
SigmaBさんは、ついに大阪を離れることが決定したようだ。転勤とはいえ仕方ないが新天地でも頑張って!
たんたんさんは、kirkさん同様、今年20mm倶楽部で飛躍した一人だろう。
washiさんも大学院生を続けている。専門の植物と絡めたクワガタ話は健在だ。やはり学生といえども多忙らしく、なかなか採集にはいけないみたい。
Taniさんは、ナイトウォーカーズの敬虔な信徒である。
偏光カラーシートを張り合わせてナイトウォーカーズロゴマークのマグネット板を作成してきた。
これが非常に好評で、NWsは今後、このマグネットを車に貼り付けて行動することを義務付けられたとか。
悪即斬さんは、来年ナイトウォーカーズから20mmあるいはオオクワ隊に転向するかもしれない。
今後ナイトウォーカーズは必死になって足抜けを阻むに違いない。
涼の父さん、今回の忘年会の幹事をやってくださった。
おそらく、近畿支部一?の飼育規模を誇るが、 現在大規模リストラを行っており、飼育数を激減させているらしいが・・・実際どのくらい減ったかは定かでない。
・最後に。今年は支部長に採集回数、採集総数でも完全に水をあけられてしまった。
6−7月をヒメハナカミキリの採集に力を注いだのが原因だ。
今年新たに3つの会に参加することになって、入会している学会・研究会は6つになった。
来年はいくつになるだろうか・・・。

おそるべきことに、 最近の布教活動の成果か我ら20mm倶楽部が最大派閥になってしまった。
これは現在クロムシが飽きられ、イロムシ系に人々の目が流れているということの現れかもしれない。
冬号のルリ図鑑(by k-sugano)を見てルリ属にはまるヒトが増えるかもしれない。
今年の20mm倶楽部メンバーの活躍は目を見張るものがある。
まだ2年くらいなのに、採集の腕は申し分ないし、全国レベルでみてもトップレベルにあると自負していいと思う。
途中から、なにやら後ろのほうで騒がしいとおもったら・・・居酒屋のおねえちゃんが机上のキクロマトゥスに気づいて触っているではないか!!
どうやら馬鹿は馬鹿をよぶようだ。
ちなみに、このおねえちゃんは涼の父さんが持ってきたキクロを持ちかえったとのこと(笑)

[+02:00]
そんなこんなで、2次会に突入。
場所はDDH地階の某ろばた風居酒屋に決定。
ちょっと狭いけどがまんしてね。
アポ取りに行ったとき、おそるおそる 時間制限は?と聞くと、もうこの時間からはいいですとのお返事>やさしい店長さんだ(^^)
2次会だとおなかもそこそこ膨れており、酒の出も悪いだろうから儲けが少ないだろうに・・・。
しかし、誰一人帰らない・・・そんな忘年会があるだろうか?
とにかく19名のまま、さらに会話は弾むのであった。
デキャンタのワインが飛び交い、ピッチャー入りのビールがぐんぐん減っていく。
いつも思うのだが、虫友の会話は1−2時間は一瞬、 5-6時間もあたりまえ。
一体、このオジサンたちのパワーはどこから来るのだろうか?
採集に行って体力がついたのか、さらにパワーアップしている気もしないでもない(^^;;
しか〜し、すでにこの時点でちょっと酔いの回ったヒトが数名おりました。
まだまだ先は長いぞ。
終電でリタイアを止む無くされた9名を除いた、10名が3次会へと突入した。

[+05:00]
近畿支部の一部のメンバーは異常にカラオケ好きであることは噂には聞いていたが、実際私が一緒にカラオケに行くのは初めてだ。
とりあえず2時間予約を入れるが・・・開始10分で「とりあえず1時間延長決定」。
この人たちはとどまることを知らない。
いきなり戸川純のレイダーマンでぶっとばしたしゃあげんさんは・・・次の「20mm倶楽部・ツヤハダ大王つーさんのテーマ曲(ガッチャマン)を歌い上げたところで、記憶が無くなったそうな。
SBさんの美声は顔とカラダに似合わない(し、失礼!!)が、なるほど確かに上手い。
とても公開できないような写真も多々あるのですが、みなさん喉を嗄らすまで唄いつづけたのはいうまでもありません。
こうして、年の瀬の夜はふけていったのでありました。
朝まで唄うとは聞いていたけど、本当に始発で帰る羽目になるとはねえ。
いやはや、みなさん元気です! お疲れ様でした!!

 

[+10:00]
このあと、吉牛で特盛食べる胃袋ってどんなんでしょう?(笑)
ということで、 来年も頑張って採集しましょう!!

(文責 えりー@ふじもり)

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