第六章「二日目」

朝、日の出前に起きる。ナニ石垣の朝は遅い。夏の今の時期ですら、
夜明けは6時過ぎだ。(寝坊助田老は石垣がいっぺんで気に入った)
夜明けとともに立ち上がる入道雲がいくつも見える。
今日もスコールがあるようだ。今日は朝1番で(朝1番が好きな山の神だ)
朝食を済ませ、朝1番の船で竹富島へ渡る。ここは「ちゅらさん」の舞台
だそうだ。コンドイビーチへ渡る。カニ、エビ、ヤドカリ、ナマコ、
小魚、子供達は夢中だ。木陰で昼寝がしたかったが、潮が早くて川のように
流れている。子供から目が離せない。案の定浮き輪ごと沖へ流されていく。
昼で切り上げて宿に戻る。帰りの船から、島の上の雲から雨が滝のように
落ちるのが、見えた。スローモーションのように、落ちる水と立ち上がる水煙
が見える。

昼飯後たまらず昼寝する。

午後は民族園だ。リスざるにキツネざるが放し飼いである。エサをやって遊ぶ。
民族園内のマングローブで泥だらけになってカニ採りをする。
山の神は怒っている。子供達はアタマから泥だらけだから仕方ないか?
その次は、竜宮城鍾乳洞だ。洞内を数kmに渡って歩くハメになる。
宿に戻るとヘトヘトである。夕食後、自販機・外灯巡りにでる。
またまたカエルの海であった。
カエルとイモリは捕まる(即リリース)のだが、ムシが居ない。
片端からカエルに喰われているのだろうか?

第7章「三日目」

今朝も夜明け前に起きる。今日も入道雲モクモクである。
この積乱雲ではトラップを掛けてもムダのようだ。毎日必ずスコールがある。
朝1で朝食。今日の朝1は、底地ビーチでシュノーケリングだ。
ビーチのホテルのロビーの水槽でハブクラゲの観測をする。
ビーチでシュノーケリングかと思ったら、ボートで遙か沖合に出た。
沖のサンゴの真上である。2歳の子3までシュノーケリングだ。
子供も大人もシュノーケルをつけて熱帯魚と遊ぶ。熱帯魚やサンゴや
アタシは見なかったがマンタも出たそうだ。ヘビに咬まれたら
あきらめて呉れと言われたが、ヘビは出なかった。
いい加減遊んで皆疲れて、船に上がり込んで茶など飲んでいると
ガイドのお兄ちゃんは、「まだタップリ時間ありますよ。もっとどーぞ」
なんていっている。さすがに疲労困憊である。カンベンしてもらって
ビーチに戻る。午前中シュノーケリングでまたヘトヘトである。

昼寝。

次はバラビドー観光農園である。ここも夏休み大サービスで入場無料。
パイナップル食べ放題500円。他人事ながら経営が成り立つのが不思議。
ここでフルーツ盛り合わせ3人前2000円を食す。家族5人で満腹。
アセロラ、パッション、マンゴー他見たこともない果実の山盛りだ。
さらに海へ行き、マングローブ(ヒルギ林という)を眺める。
エコツアーでカヌーでヒルギの中へ漕ぎ入るそうだが、遠慮した。
宿に戻ると5時。子2が泳ぎたいというので山の神がプールへ連れていく。
子1と子3付きながら、明るいウチにやっと出撃できる。
バンナ山へ行く。どこも蝶の乱舞だ。良さそうな林床もある。
キノボリトカゲが付いてくるのでついつい数匹採ってしまった。
ルッキングのうちに日が落ち夕食に戻らなくてはならない。
夕食中またまたスコールである。自販機・外灯巡りにでる。
カエルの海とオオコウモリの空襲である。戦果なし。

第8章「最終日」

石垣最後の朝である。夜明け前に起きる。入道雲が元気だ。
朝食後荷造りをする。トコトンフライトだ、最終便ということ。石垣発19:00。
まだたっぷり時間はある。車に荷を積み込みチェックアウトだ。
まず、御神崎へ行く。景色を焼き付け、オモト山の麓のパイナップル畑へ
行く。売店のオバチャンや無人販売店でパイナップルを仕入れる。
立派なパイナップルが1個100円である。これは土日価格で平日はもっと安価だそうだ。
またまたキノボリトカゲを採る。バンナ公園で蝶採りをする。
街へ戻ってみやげもの購入。夕食、レンタカー屋へ車を返す。
こんな小さな島を400km走っていた。
だが、ルアーケースは空だ。(TT

午後7時出発の最終便だ。さすがはトコトンフライト。まだまだ石垣の陽
は沈まない。夕方というのは憚られる明るさである。
南国の日差しのなか、石垣空港では歩いて搭乗する。(なんでバスを使わないのだろう?)
空港の出発ロビーの扉を抜け、ゾロゾロと飛行機へ向かう。
徒歩なので、飛行機の前で記念写真が撮影できる。
大空港のように「ソコはダメ!」なんて言わない。
飛行機の真っ正面に出て、記念写真を撮る。
タキシングを始める飛行機を空港職員一同揃って見送ってくれる。
手を振って「またキテネェー」。

羽田に着いたのは夜11時。首都高が工事渋滞で帰宅午前3:00だった。
石垣ファミリーキッズパック旅行は、こうしてボーズで終わった。
空のルアーケース3個が重い。。。
いやいや、虫採りに来たのではない、家族旅行で来たのだ。採集旅行など
夢の又夢である。石垣は、楽しかった。
  
というわけで、機会があれば、また行きたい石垣島であった。(10年後?)

えぇ〜っと、ニジについては、8月末現在ご存命であらせられるので
安心するように。次回報告を待て。