2001年9月29日 檜枝岐ヒメオオ採集記                2001.9.30

 

 

9月の最終週に入り、あいあん氏より、

「今週の土曜日、だれか檜枝岐にいっしょにいきませんか?」

と同行者を探す声が。その声に反応したのがシーラさん。

で、シーラさんがいくならいっしょに拉致されるかということで

『いければ行きたい』という意思表示をその時点ではしておいた。

 

ところが、9/27(木曜日) 仕事でトラブルがあり、徹夜の作業に。

今夜出発だ〜〜という9/28金曜にはシーラさんが風邪でキャンセル。

運転手がいなくなってしまった^^;

私は徹夜をしてるので往復とも爆睡ならいいけどということで、

とりあえず、あいあん氏と二人で行くことに決定。

徹夜後そのまま通常勤務で18:00まで仕事をし、帰宅。

 

帰宅後、食事、入浴し、仮眠を取ろうとするが、寝れない。

ついついテレビの大食いバトルを注視してしまった。

23時を回ったのでアパートを出て、待ち合わせ場所の環八へ。

環八で待つと0時過ぎにそろそろ到着の電話があいあん氏からあり、

わかりやすいようにガードレールに座ると、また携帯がなる。

仕事でトラブルでも出たかとあせったが、練馬のピーコさん

(おんなちゃうぞ。毛の薄いクワ馬鹿なおっさんやぞ〜)から。

「58mm採ってきて〜」とのんきな声。

「いっしょに行けば採れるぞ」と冷たくあしらっておく。

 

まもなくあいあん氏到着。 いざ、檜枝岐へ。

なぜか、あいあん氏は相当眠いらしい。

ところが徹夜をし、38H寝ていない私は全然眠くない。

ということで、東北道に入ったところで運転を交代。上河内SAまで運転。

さらに西那須IC近くのコンビニから檜枝岐村まで運転。

その間、隣では爆睡。予定では私が爆睡していたはずだが・・・・。

 

AM4:00に到着し、6時まで仮眠。隣は爆睡しているがなぜかわたしは眠れない。

尾瀬へのハイキングシーズンなのか、バンバンバスが駆け抜けていく。

 

6時起床。

まずは広沢林道へ。

非常に寒い。クワがいる方が不思議なくらい寒い。あとで聞いた話では2℃だったらしい。

ぜんぜんいない。

というか、車からの目視チェックでどんどん進むので私ら素人には見つけられない

というほうが正解かも。

1箇所に何本かある柳をなめてみている私らと、いる木を注視してみるあいあん氏

とは見つけられる確率が格段に違うのだ。

 

と、あるところでいきなり止まり、ぶなの倒木をチェック。

ヒメオオ用の産卵木を持ち帰るんだと。

 

10時近くになり、やっと気温が上がってきた。

あいあん氏がボツボツ採りはじめる。

が、私はまったく採れない。

ここはいつもいる場所ですといわれて目の前の木にいても、見つけられない。

どの木にいるのかわからないので、はじから順になめてみていく間にあいあん氏

が先に見つけて採ってしまう。

さらに道沿いにはほとんどいなく、崖下に降りてやっと1という状況。

さっと見える範囲をチェックしたあとさっさと崖下のポイントに入るあいあん台風。

当然、私らが採れるような状況になかった。(T_T)

 

徒歩でチェックしながら上る午後にいく予定の林道へ期待を残し、広沢はとっとと

あきらめてしまった。

 

午後2時、広沢林道をでて別の林道へ向かう。

途中国道で車から柳をチェックする。しかし、逆光で見づらい。

その上、寝不足で目がつらく注視できない。

 

さて、期待の新林道へ突入。

 

しばらく上ったところから、私は徒歩でチェックしながら上り、

あいあん氏は車で一番奥まで上って下ってくるという形で別々に採集することにし、

採集をはじめる。 へっへっ、これで採られない。が、採り残しもいっぱいかも。

 

しかし、いない。木を蹴っても赤足さえ落ちてこない。

やっと崖下の小さい柳で1♀をゲット。

さらにしばらく上り、前回1PA採った斜面の柳で1♂。

これで1PA。この渋さではこれで満足するか。と言い聞かせさらにチェック。

前回大騒ぎした崖上も崖を上り蹴ってみるがいない。

ここで事件が。。。。。いや事故か。

崖を下る際に左足のひざを痛めた。曲げると痛みが。

ということで、無理な採集ができなくなり、1PAで終わりやなあとあきらめ林道沿いだけ

チェックしながら先に進む。

 

ほぼ7割がた来たところであいあん氏の車が止まっていた。

前回採った柳があるのだが、そこを下りているようす。チェック済みかとあきらめ、

車の止められている周りの小さな木をチェック。

すると、車のすぐ前の木に1♂発見。そしてさらにその下に♀、そしてその下に、

全高180cmに満たず、幹も径1cmもない柳に2♂3♀ついている。

興奮してしまいました。

崖でもなんでもない道端なのに落ちてもいいようにたもを下に受けて、1頭ずつ採る。

 

やった〜〜〜!。

全部で7頭になった。もう十分な数がそろってしまった。^^;

しかも、この渋い状況で、あいあん氏の目前で5頭Get!。うれしい。^^;

 

で、崖下のあいあん氏に声をかける。

 

「どうですか?」

「だめー」

「今、ここで5頭採りましたよー」

「ええ、どこで」

「あいあん氏の車の前です」

「横はチェックしたけどなあ。しまったあ」

「写真とりました?」

「撮ってないです」

「こんな木に5頭もいるなんてなことだから撮らなきゃア」

「カメラ持ってきてないしそれどころか興奮して・・・」

 

いやあ、来てよかった。満腹だー。

足をいためてるので、無理せず、散歩程度にあるきながら最終地点へのぼり

休憩してようと先にいくと、さらに最終地点で1PAを採集。

結局、採ったのはどれもせの低い幼木だった。不思議だ。

 

採果  ヒメオオ 4♂5♀ 9頭。   赤足1頭もいず。

 

私が9頭も採ったのがくやしいのか、今日の結果が不本意なのか、下りは歩いて

チェックするというあいあん氏。

私は疲れがピークに達しダウン寸前。先に車で下りあいあん氏を待つことに。

 

寒くなってきたため車で待つこと1時間。下りてこない。

日も暮れかかり心配になって見に行くと、崖下から現れたあいあん氏。

崖を下り一番下の沢まで下りていたと。しかも4回も。(@_@)

すごい。垂直に100メートルくらいあるぞ。沢まで。

さすがペンペン草も生えないあいあん台風だ。台風たるゆえんだな。

 

しかも人の歩いたような後があったので、行ったがその先に熊の足跡があり、

慌てて戻ってきたんだと。

人のつけた道じゃなく獣道だったんじゃないのかなあ。たぶん。

 

さらに下る途中、崖上に1♂発見。しかし、急斜面。ちょっと登れそうにない。

だが、長靴を野球のスパイクに履き替えチャレンジするあいあん氏。

崖にへばりつく姿は赤いジャンパーを着た熊のようだ。

6割ほどまでは登れたが足場が悪く、やっぱり無理。

 

6時になり、完全に日が暮れた。採集終わり。

林道を下り帰路につこうと・・・・・。

 

とっとと、檜枝岐をあとにした。

 

当然、帰りの高速では記憶がない。^^;

 

                         by モグどん