檜枝岐採集記/ あいあん





前回の土曜出撃で人の多さに泣かされた私は、中4日で標本修理工T氏との平日出撃に踏みきった。

いつものように前夜T氏を拾い、そのまま北上。
この日はやや疲れ気味だったので出発早々T氏と運転を交代してもらうつもりだったのだが、何とT氏は飲み会帰り。(^^;
仕方なく老体にむち打つハメとなってしまったのだった。

それでも、高速を下りたあたりで酔いが醒めてきたというT氏。
「代わりましょー。」
というわけで、運転手交代するも、1時間半後に横で仮眠していた私が目を覚ますとクルマを路側帯に停め運転席で仮眠しているT氏。(^^;
「飲んだら乗るな!」
という標語を再認識したのだった。(^^;

そんなこんなで午前6時過ぎ現地到着。 さすがに平日とあって他の採集者はまだいないようだ。
空はピーカンに晴れ上がり、青い空と緑の葉がこれ以上ないくらい素晴らしいコントラストを表現している。

広沢林道と秋の空

広沢林道と秋の空


とりあえず、いつものようにルッキングを開始。 が、時刻が早いのかまだほとんどいない。
いつものように午前8時を過ぎた頃からポツポツと採れ始める。
しかしこの日の林道本線はことのほか不調で、仕方なく某新規林道にアタックすることにした。

ヤナギを注視するT氏

ヤナギを注視するT氏


この林道ではソコソコ採れることは知っているのだが、 なにしろクマが出る可能性大なので単独で入って行くにはとても勇気がいるのだ。(^^;
この林道に限らず、やはりクルマの往来がない林道というのはクマも横断しやすいのだろう。(^^;

しかし、この日はT氏と2人。かなり安心して入って行くことができた。
「クマ林道、みんなで歩けば怖くない。」
こんな標語はないか。。。(^^;

さて、しばらく進むと途中強烈なケモノ臭がした。。。(^^;
2人しばし目を見合わせるが、かまわず行進することに。
「我々の前に道はない、我々の後に道はできる。」
というどっかの名言を思い出す2人だ。(^^;
しかし、その後は2人で大声をあげながら進んだのは言うまでもない。(^^;

結局、片道2km弱ほどを2時間かけて往復し、ここでの成果は29頭。
やはりソコソコ採れる林道だ。

さらに、広沢周辺に散在する林道にいくつかトライ。
着々とヒメオオゲットを重ねる。

午後3時を過ぎ、最後にお楽しみの某林道にアタック開始。
が、前日に某神奈川支部員数名がアタック完了しており、残り物わずかな林道にショックを隠しきれない2人。
「ヤナギの下に2匹目のヒメオオはいない」
という格言を実践する我々だ。(^^;

そんな過酷な状況でもヒメオオ探しに集中するT氏。 自らのアミに落ちてきたヒメオオはもとより、下に落ちたヒメオオをも追いかける眼光は鋭い。(^^;
「来るモノ拒まず、去るモノ逃がさず。」
という座右の銘を実戦で披露してくれるT氏だ。(^^;

そして、午後5時を過ぎ日没間近になってくるとあたりがみるみる暗くなっていく。 暗くなってくると枝先のヒメオオもほとんど見つけられない。
仕方なくnarita氏仕込みの蹴りを、カカトに全体重を乗せてヤナギの幹にお見舞いする。

急速に暗くなっていくなか、
「秋の日はつるべ落とし」
という慣用句を思い出しつつ、この日87頭目のヒメオオを
「秋の日のカカト落とし」
で締めくくるあいあんだった。(^^;



2001.09.25


2001年秋号目次へ