さて、ここでは3種紹介しましょう。
テイオウニジダイコクコガネ
(Phanaeus imperator)もっとも綺麗な甲虫では無かろうか。色の変わり様も昆虫の中でも珍しい。緑が赤になったり、赤が緑になったりする。構造色でも有名なモルフォチョウでも青→藍→紺→黒といったスムーズな変わり方であるのに、このフンチュウは緑→黄緑→黄→橙→赤と光のスペクトロム並みだ。
デイモンニジダイコクコガネ
(Phanaeus damon)全体が緑色に輝くすばらしい種。ニカラグア産の標本だが、メキシコまで分布している。特徴はなんと言っても前胸にある大きな角。糞の下に潜るときに邪魔では無かろうか。学名のdamonは「悪魔」から来ていると思われる。和名は図鑑に載っていた名前を使用したが、学名から命名するならば正確には「ダモン」になる。でも、「ダモンニジダイコクコガネ」ではいまいち迫力がないね。
アメチスチヌスニジダイコクコガネ
(Phanaeus amethystinus)古代の恐竜、トリケラトプスの仲間を思い出させる三角形の前胸をもつ。そして、今まで見たニジダイコクコガネ属の種類の中で一番頭の角が長い。初めてみる種類でもあり詳細は不明。グアテマラ産。