最後はシロテンハナムグリです。

派手な色ではないですが、全身にちりばめられた白点と微妙な色合いの中で変化する色彩変異が綺麗なハナムグリです。

和名:シロテンハナムグリ
学名:Protaetia orientalis ssp submarmorea
体長:19.9〜26.8mm
分布:日本(本州、四国、九州、飛島、栗島、佐渡、伊豆諸島
   、隠岐、平戸島、五島列島、壱岐、対馬、屋久島、
   種子島、馬毛島、黒島、口永良部島)、朝鮮半島

左が♂、右が♀です。上記の2頭は緑色が強い個体です。このような緑の強い個体をフィールドでみると一瞬はっとすることがあります。

裏側から見た画像です。左が♂、右が♀です。

♂♀の判別はカナブンと同様に腹板のへこみや前脚-頸節でも判別可能ですが、個体によってはこの特徴が曖昧だったり、慣れないと判断しにくい事があるので、腹板末端を判別指標にするといいでしょう。

色彩的には上記の様なライトブラウンのものやダークブラウンのものが多く、これにクリアグリーンのコートが部分〜全体に及ぶような感じの変異が多いようです。これに白点の変異も加わるので、意外と複雑です。類似した種でシラホシハナムグリというのがいますが、頭楯がシロテンハナムグリの様に陥入しない、上翅末端部が突起上に小さく突き出すといった点で区別するようである。

4種のブンブンを紹介しましたがいかがでしたか?これを機会にカナブン、ハナムグリの観察をする人が増えると嬉しく思います。