四国の小型種って結構いいじゃん!

tsuu3@田中
 

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 さて四国採集2日目。
 今日の狙いはズバリミナミコルリクワガタのみ。そのため、超有名C峠を選んだ。

2000. 4. 30(日)
 山肌をぬって車はすすむ。ブナがちらほら見えてきた。標高900m程度のブナは新芽が開き始めたばかり。高枝はさみで、新芽を採っている人をみかける。チョウ屋さんだろうか?
 峠近辺は開けており眺めも良い。ここから、林道に入ってくねくねと標高が上がって行く。しかし、標高が高くなりすぎるとニセコルリばかりになってしまうそうだ。ミナミコルリは標高の低い所で狙わなければならないらしい。

 う〜〜〜む、ここも崖が急できつい、ついでに乾燥も。なんでミナミコルリは恒湿な場所にいないの??普通コルリは北斜面の沢沿いとかにいるのに。それともそんな場所はニセコルリに奪われてしまうのか??
 崖を下り、材のたまり場を見て歩くが、既に割られたり、削られた材ばかり(^^;;;
これは厳しい。材を選ぶのをやめ適当な材は全て見ていく。するとぼろぼろの材より出てきました、ミナミコルリの♀です。
良かった。が、続かない。しかたが無いので標高を徐々に上げて行く。

 沢沿いを攻める。細い枝は殆ど無い。まさか太い材にいる??
足の太さの材を削ると出てきました・・・・が、ルリでした(^^;;;
うれしいけど残念。結局、この沢沿いからミナミコルリは出て来なかった。

 さらに標高を上げ、登山道入り口まで来た。登山道にはオサトラップや、牛糞トラップなどが有り、虫屋には有名ポイントであることをうかがわせる。しかし、コルリの好むような材は全然見あたらない。やっと出てきたのは、ニセコルリであった。
こちらもうれしいけどちょっと残念。ミナミコルリには標高が高くなってしまったからだ。
 適当な材もないので、元に戻って標高の低いポイントで、藪をかき分けながら材を探す。が、幼虫はでるものも、成虫は全然出てこない。何時間続けただろうか?既に午後になっていた。朝7時から開始したのに散々の結果である。
私の気持ちのように急に雲行きが悪くなり、雨が降ってきた。しばし車に避難するが雨はやみそうにない。

 残念であったが、今回はこれで終わりとした。

 

 30日(日曜日の結果)
採集クワ成虫:ミナミコルリ 1♀
       ニセコルリ 1♂
       ルリ 2♂
採集クワ幼虫:ニセコルリ、ミナミコルリ

 


ミナミツヤハダ♂

ミナミツヤハダ♀

ニセコルリ♂♀

ルリ♂・ニセコルリ♂・ミナミコルリ♀

 今回の採集では目的の3目は達成できたものの、ミナミコルリに関しては残念な結果であった。やはり厳しいのか?これはもう、秋にリベンジしかない。一方、ニセコルリは思った以上に綺麗で、くせになりそうである。ぱっと見、色がトウカイコルリに似るが羽のツヤが全然違う。きめ細かな模様である。また、ミナミツヤハダは本土のツヤハダに比べ内歯の発達が弱いように思われる。今回採集した最大は21mmであるが、迫力がいまいちなため、ミヤマツヤハダなどに比べると小さく見えてしまう。がしかし、ツヤハダである(^^)

 四国の小型種採集はくせになりそうである。思った以上に近い。秋にまた行くのだろうな(^^)
 

 

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