日本産のクワガタ虫を全て採集してみたいと思っている方はいないだろうか?そりゃあ沢山いるでしょうね。私もその中の一人である。しかし、日本列島と言えども広く、離島の亜種まで含めたら、それはもう趣味ではかなり難しいと思いませんか?では本州で採集出来るクワガタを全て採集するのはどうか。これは可能ではないでしょうか? 前置きが長くなってしまいましたが、採集報告に入りましょう! | |||
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2000. 4. 8(晴れ) 採集の準備は前日より始まっている。今回は兵庫2人、滋賀2人なので、車2台で予め決めておいた海岸線の道の駅に夜に集まり、車中泊で、当日は早朝から採集を行った。しゃあげんさんも来る予定であったが、仕事多忙のため残念ではあったが不参加となってしまった。 | |||
![]() 第1ポイント全景 | ![]() マメかと思ったがチビ | ||
さて、第一ポイント。ここは名古屋のT.KATOさん、しゃあげんさんより情報を得たポイントで、マメ、チビ、ルイスがいるとの情報を得ており、今回もっとも期待の高いポイントである。 場所は断崖絶壁で、崖を登りながらの採集なため結構きつい採集であった。最初崖を登った所で、いきなりたんたんさんがマメ(orチビ)を採集したので、さい先が良くてこれは大量かとの期待がかかった。しかし、ポイントは海沿いなので乾燥がきつく良い材はなかなかなかった。 各人ばらけて採集を開始する。私はがけを登っては下りを繰り返しながら、南に移動しながらの採集を行った。まず巨大な赤枯れの切り株よりネブトクワガタの幼虫を採集する。続いてコクワガタの成虫♀&♂。しかし、ルイスは出ない。白枯れの倒木よりチビクワガタが出てくる。マメか?と思われたが、チビクワであった。ここは乾燥がきつくルイスはいても採集は厳しいだろうとの意見が一致しポイント移動。 | |||
![]() 第2ポイント全景 | ![]() ネブトクワガタが多い | ||
第2ポイントは第1ポイントよりも湿度が有り期待がもたれた。ここはしゃあげんさん情報の場所である。 車を止めた場所からここに到着するまでに公園を通ってきたが、そこは人が通るとセンサーが関知して音楽がなるようになっており、急な音楽にびっくりさせられた。ついでに音楽が・・・(^^;;; さて採集。西に攻めるが何もいない。山頂の神社近辺に結構倒木が有り、探すがなかなかルイスは出てこない。コクワだらけ(^^;;; 巨大な赤枯れの材よりネブトクワガタの幼虫を採集する。当たりだ、ぽこぽこ出てくる。成虫も出てきた。がしかし、肝心のルイスは誰も出ていないようであった。個人的にはここのネブトクワガタは特化していないかと期待をしている(^^) ここにはいないとの意見が一致し、第3ポイントに移動する。 | |||
![]() 第5ポイント | ![]() みんなでばきばきする。KS氏はゲットしたもよう | ||
第3ポイントに移動するが、第3ポイントは私有地であるため、採集は困難との情報をたんたんさんが得ており断念する。また、近くに行ってみると第4ポイントは結構歩くことが判明したので、第5ポイントに先に行ってみることにした。車を適当において、釣り人の目を気にしながら(嘘)進む。 まずは山頂をぬけ、ずっと先まで進むと・・・断崖絶壁であった&景色が綺麗だ・・・そんな場合じゃない!谷を下り、材を探すが乾燥がきつく全然いそうも無い。コクワも出てこない。皆息消沈。そそくさと第4ポイントに移ろうと方向チェンジする。がしかし、あきらめ切れずに材が有ればたたく・・・ たんたんさんが、太い材を蹴っている。k-suganoさんが、ガーバー(斧)で割る。何か出たようだ。奇声がこだまする! ”出た〜〜〜〜〜〜〜〜〜!ゲット、ゲット!” どどど!と皆駆け寄る。そして、k-sugano氏はおもむろに私に虫を見せ、 ”これ、ルイスツノヒョウタンでしょ?” だって。私はびっくり仰天! ”そうです、そうです。” 続いてたんたんさんが、 ”じゃあこれは幼虫なの?” 私はますます興奮して、 ”そうです、そうです” を繰り返す。 | |||
![]() 幼虫と成虫が一緒に出てくる | ![]() 採集に満足した隊員 | ||
倒木の材は厚い乾燥した樹皮に覆われており、その中が朽ちているような状態であった。木はタブの木か、スダジイだと思われるがクスノ木にも似る?幼虫が食べた痕は材が茶色くなっているようだ。4人集まりその材をばきばき始める。出てくる、出てくる。良かった(^^) 皆、興奮が止まないようだ。そして、満足が徐々に徐々にわいてくる。これはこの後の食事、帰路に向かう車の運転に現れた。特にk-suganoさんは興奮状態が続き、車中では松田聖子、サザンの熱唱が続いた(瀑)そして、いつもは沈着冷静なkirk氏も今回ばかりは車の運転が激しく、カーブの多い山道走行を楽しんでいるようであった。で、私はついていくのがやっとであった(^^;;; 私はと言えば採集出来た興奮と心残りが続いた・・・・
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![]() 採集したルイスツノヒョウタンクワガタ | ![]() 採集したルイスツノヒョウタンクワガタ幼虫 | ||
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今回の走行距離は600km程度でしたが、和歌山、奈良の山道は険しく、時間もかかり潮岬など紀伊半島の南端はかなり遠い所だと実感した。近畿だから和歌山なんて近いだろうなどと思ってもらっては困る。串本近辺は陸の孤島である。大阪から6時間もかかるのである(^^;;; 和歌山には確かにルイスツノヒョウタンクワガタが生息していました。採集した数は少なかったですが、採集出来ました。初採集の感動は何度味わっても良いものです。一生忘れないでしょう! これだから、採集はやめられませんな(^^)
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