GWも終盤に差し掛かろうかという5月4日、ようやく採集に行くことができた。 助手席を乗せ、現地でmatsudaさん(+matsudaお母さん)と落ち合う予定だ。 前の晩に出発した我々だが、途中仮眠をとりすぎ、早朝出発のmatsudaさん達に追い越されてしまった。(^^; ここ南アルプスは伊豆や富士山と違ってドライブで来たことすらない全くの初めての地だ。 林道の途中では桜も咲いていて標高の高さを感じさせられる。 午前9時半、予定よりやや遅れて現地到着。こんな山奥なのに登山者が大勢いるのには驚かされた。 しかし、登山靴を履いて登山服に身を包みリュックを背負った大勢の登山者の中にあって ひとり軽装でかわいい子犬を散歩させているご婦人がいた。 こんなところで、まるで閑静な住宅街の公園のような雰囲気を醸し出しているのは、なんともミスマッチな光景だ。(^^; で、このご婦人こそmatsudaお母さんだということがあとで判明した。(^^; さて、駐車場にmatsuda車を発見するも、すでに中には誰もいない。もう始めているようだ。 我々も遅れじと早速材を探しに登山道を少し上った。 割り始めて1時間ほど経ったがマダラ幼虫をいくつか採っただけでルリ系の材がなかなか見つからない。 尾根沿いで陽当たりのいい斜面ということもありやや乾燥気味だ。助手席が得意のコルリ材もほとんど見あたらない。 「ここには居ないよぉ。」 さすがの助手席にもナキが入った。 「うん。 でも、もうちょっと上ろう。」 数m先の美味しそうな木が視界に入ったので、そこまで行ったら下りる約束で歩を進めた。 すると案の定、助手席がいかにもと言うようなコルリ材を見つけた。 「おっ、それは入っていそうだな。」 「はい、どうぞ。」 手渡された材を割るとすぐに出た。(^^
ビチョビチョの黒枯れだったが出てきたのは予想に反しルリ♀。でもうれしい。(^^ 「美味しい材をどうもありがとう。(^^」 助手席に礼を言うと、 「最初に採らせてあげないとうるさいからね。」 (^^;。 そうこうしているうちにmatsudaさんが上がってきた。 「こんにちは。(^^」 「どもっ。(^^」 早速matsudaさんが私の首に手を当てて触診を始めた。 実は前日から、私は耳の下のリンパ腺が腫れて調子が悪かったのだ。 「この抗生剤と痛み止めを1日2回服用して下さい。」 「ありがとうございます。」 登山道の真ん中でオノが入ったリュックから薬を取り出す医師と、同じくオノを持ったまんま診察を受ける患者。 その横で若い女の子がやはりオノを片手にルリ材を叩いている。 異様な光景だ。(^^; 「あなたはお医者さん?(^^;」 とmatsudaさんにオドオド聞いてきた夫婦の登山者の気持ちもよく分かるというものだ。(^^; 診察も終わりmatsudaさんは別の場所に向かった。私はその後その場所でルリを10頭追加するも、 ホソツヤやコルリは出せず、おくれて下山することにした。 しかし、下山途中にふと目についた立ち枯れを削るとかなり太めの食痕がでた。
数削りで上にアカアシ♀、下にアカアシ♂と並んで出てきた。そういえば材割りでアカアシを出したのは初めてだった。 ♂40ミリ・♀30ミリ程度だったが、ルリばかり出したあとだからメチャ巨大に見える。 錯覚をおこすには十分な光景だ。(^^; ルリ・アカアシは出たが、やはり尾根沿いの平らな場所ではコルリ・ホソツヤは出にくいようだ。 急斜面を求めて林道を少しバックし下ることにした。 100mほど下ったところで駐車スペースがあったので車を停め足下に転がる材を手に取る。 ホソツヤと思われる産卵マークがビッシリだ。 「もらったぁ。(^^」 そう思った瞬間。 油断したのだろう、前日に研いだばかりのオノで左手親指を強烈にカットしてしまった。 バイオレンスな光景だ。(^^;
「軍手にじわじわ血がにじむとかじゃなくて、いきなりドバッと血が噴き出したんですよぉ。(^^;」 matsudaさんと再合流後に、こう話したところ、 「それは動脈を切ったということですね。」 相変わらず冷静な人だ。(^^; さて、血はなかなか止まらないし、ついに助手席の採集停止命令が出てしまった。 「かわりに私が採ってきてあげるから。」 急斜面を下りていく助手席。危険な光景だ。頼むから滑落だけはしないでね。(^^; しかし、ただ指をくわえて見ているわけにはいかない。私も斜面を少し下り立枯れを右手一本でさらに削り続けた。 すると、、、
出たぁ〜〜〜。\(^o^)/ ホソツヤだ。何度見ても素晴らしい光景だ。(^^ すると助手席も 「いたぁ〜〜〜。(^^」
さすがコルリプロ。1♀だがよくこんな乾いた斜面でコルリを出せるものだ。(^^; このあと私はホソツヤ4頭を追加し、また助手席もルリ4頭を叩き出した。 「これで私も2目だ。 わーい。(^^」 なんとも子供チックな光景だ。(^^; その後、matsudaさんも順当にルリ・ホソツヤを出したが、コルリは出せなかったようだ。 私も右手一本では材を掘り起こすことも難しく、結局またコルリは助手席だけがゲットする結果となった。(^^; 日没も迫ってきたので、私たちは一足先に下山することにしたが、「まだ粘ります。」というmatsudaさん。(^^; 執念な光景だ。(^^;
採集帰りの車の中、クタクタにくたばった私はいつものように助手席運転の助手席で爆睡する。 これも最近では定番の光景になってしまった。(^^; |