3月30日、この日は年に1〜2度しかない出張の日だ。 私の職業の場合、出張というと自動的に「遠足」ということになる。(^^; たとえば3年前の夏、中学3年生の自由研究で私は彼らに昆虫採集を奨め、 中3男子6人を檜枝岐に連れて行ってあげたことがある。(^^; 去年の夏は、中学3年生の夏休みの宿題が「美術館をひとつ見てきなさい」というものだった。 もちろん、私は彼女たちを山梨県立美術館に連れて行ってあげたのは言うまでもない。(^^; つづいてこの春、小学生にどこに行きたいか聞いたところ「遊園地がいい」というので、 この日は伊豆の自転車の遊園地に即断したわけだ。(^^; 午前中、自転車の遊園地ではしゃぐ小学生達。(^^ それを笑顔で見守る私。(^^ しかし、私の心はその先の天城山に釘付けだった。(^^; とは言っても、子供たちを引率して来ているのに、それを放ってひとり山へ採集に行けるわけがない、と思い、 車には「タコ採れくん」以外の採集道具を積んで行かなかったのは失敗だった。(^^; 「あーっ、この車にオノがあるぅ。」 「きっとまたカブトムシ採りに行くんだぜ」 ちがうちがう、カブトムシなんか採りに行かない。(^^; クワガタは採りに行くかもしれないけど。。。(^^; と、行きの車中で子供たちに不審がられながらも、うまく誤魔化しつづけたあいあんだった。 さて、お昼も一緒に食べ終わり、午後の部に突入というところで、ついに我慢できなくなった。 「お前達、閉園までまだまだ遊んでるよな?(^^」 「うん。でもなんで?」 「ちょっと、山に散歩に行ってくるから、みんなここで遊んでいろよ。(^^;」 「うん、わかったぁ〜。」「カブト採りに行くんだね」 「ぐっ、、、(^^;;;」 うーむ、すべてお見通しの賢い子供たちだ。(^^; だからといってひるむあいあんではなかった。 車を飛ばし目指すは天城山。 遊園地の閉園時刻まで2時間。往復の時間を考えると実質採集時間は15〜30分しかない。 駐車場に着くなり「タコ採れくん」を片手に早速登山道を駆け足で登っていった。 普段着に普段の靴という格好で、オノを片手にジョギングペースで登山するあいあん。 すれ違う人に「こんにちは(^^;」と声をかけても、みんな後ずさるばかりで返事が戻ってこなかったのはどういう訳だろう?(^^; そんなこんなでポイントに到着するも15分では目当てのホソツヤはゲットできなかった。 しかしホソツヤを狙いながらも、ふと目に付いた倒木を5〜6本拾い、そのうち2本にコルリ成虫が入っていたのは我ながら感心した。 伊豆のコルリ材を見る目がさらに磨かれたようだ。 時間が来たので後ろ髪を引かれながらもまたジョギングペースで駐車場に引き返す。 だっだっだっ、と後ろからオノを持った男が走ってくるので、すべての登山者が道を譲ってくれた。 ありがとう。(^^; そのおかけで、どうにか閉園ギリギリに帰ってくることができた。 あとでこの話を助手席にしたのだが、 「あなたが居ない間に子供たちに万一のことがあったらどうすんのよっ。」 と、怒られてなるほどその通りだと思った。(^^; なので、来年は子供たちも天城山まで採集につれて行ってあげよう、と思うあいあんだった。(^^; |