くわ植物 - ブナ科
クヌギ、アベマキ、コナラ、 ミズナラ 


クヌギ
クヌギ 

クワガタの採れる代表的な樹木。洞や樹皮の浮いた部分などができやすく、樹液も豊富にでる。ボクトウガによって開けられた穴でよく樹液が発酵する。蹴飛ばしてノコギリクワガタやミヤマクワガタを採ることも多い。コナラとともに二次林を主要に構成し、薪炭やシイタケ原木にするために枝が切られることにより、幹が太くなる台場クヌギといわれる状態になるものがある。東北地方以南に分布する。

 
クヌギの葉
特徴: 

:葉は先の方が細くなっていく。葉の縁のギザギザ(鋸歯)がするどく、先端は毛のようになる。 アベマキと比べると葉の裏がツルツル 
樹皮:茶褐色で、不規則に深く割れる。押してもへこまない 
枯葉:冬でも樹上に残ってることも多い
:直径2センチ位になる大型の丸いドングリになる。 

 
本州  :ノコギリクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ、アカアシクワガタ、ミヤマクワガタ、ネブトクワガタ
 


アベマキ
アベマキ 

クヌギによく似ているが、樹皮が厚いためあまり洞や樹皮の浮いた部分などができない。樹液もでにくい感じがある。おもに関東以南に分布する。

 
 
アベマキの葉
特徴: 

:葉の縁のギザギザ(鋸歯)がするどく、先端は毛のようになる。クヌギと比べると葉の裏に毛が生えていて白っぽくみえる。 
樹皮:茶褐色で、不規則に深く割れる。コルク質でクヌギより厚く、強く押すとへこむ。 
:直径2センチ位になる大型の丸いドングリになる。

 
本州  :ノコギリクワガタ、コクワガタ
 


コナラ
コナラ 

クヌギほど樹液がでている木は少ないが、樹液を出している木はかなり豊富に樹液を出す。クヌギとならぶ二次林の主要構成樹。蹴飛ばしてノコギリクワガタやミヤマクワガタを採ることも多い。北海道から九州にかけて分布する。

 
 
コナラの葉
特徴: 

:大きさは10センチほど。葉の基部はまるく、先の方も太い。鋸歯は鋭く、裏面には毛がはえ、白っぽい。 
樹皮:灰褐色で、不規則に縦に裂けるが、クヌギよりゴツゴツしていない。灰白色のなめらかな部分が縦に長く走る。 

コナラの実
 
本州  :ノコギリクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ、ミヤマクワガタ、ネブトクワガタ
 


ミズナラ
ミズナラ 

北海道での主要なブナ科クワガタ木。本州では標高の高い山に生育し、ブナよりやや低いところにまで分布する。北海道から九州にかけて分布する。

 
 
ミズナラの葉
特徴: 

:20センチ近い大きな葉が出る。葉の基部は耳たぶ状になり、葉の先の方は広がる。鋸歯はかなり深く切れ込む。裏面には毛がはえ、白っぽい。 
樹皮:コナラに似て灰褐色で、不規則に縦に裂ける。うすく鱗状にはがれやすい。 

 
北海道  :ノコギリクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ、オオクワガタ、アカアシクワガタ、ミヤマクワガタ、ヒメオオクワガタ、
本州  :ノコギリクワガタ、コクワガタ、ミヤマクワガタ
 

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