ちょっと変な対馬ヒラタの七本足
 
 

たんたん


ミレニアムで騒いだ2000年の正月も明けたとある日曜日、 いきつけの近所のペットショップに顔を出してみたところ、 7本足の対馬ヒラタを貰ってしまった。

その店の親父さんは「そんなん奇形やん」とか言って捨てるか種親に使おうと思っていたらしく、 私が「そういうの好きな人がおるからちょ〜だい」というとすぐにくれた。 その時の私の脳裏にとある人物の顔が思い浮かんでいた、もちろん近畿支部長の顔である。

さてこのヒラタ、ひっくり返してみると確かに足が7本ある。 私には虫の右足と左足の区別がつかないので(もちろん右手も左手もわからないが) 説明しにくいが兎に角、後脚(3番目の足)が腿節(根元)から分かれている。 その先は正規の位置にある足にはフ節(爪のところ)まで付いていて、もう片方は脛節までしかない。

歩かせてみると真直ぐには歩けずやや斜め前方にむかってかなり不細工に歩く。 と言うのも枝分かれしている足は歩く時には殆ど機能してようでむしろ邪魔なように見える。 物に掴まる場合は本来の足とは違う方向に向いている足を使う時も有り動かない訳では無さそう。

又上方向から見ると上翅がすこし変に膨らんでいて足が多い影響を受けているように見える。 腹部及び後胸腹板も変型していてちょっと可哀相な感じ。あと交尾もさせて見たかったのですが、 適当なメスを持っていなかったので諦めました。 その他の点では他のクワガタと変わった所も無くごく普通のツシマヒラタです。

こんなところで今回は終わりです。 実物を見たい人は近畿支部のオフミに参加して頂ければその内に見られるかも知れません。 その時は干物かも知れませんが。


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