お手軽材飼育                     03.03.00’ BAJA

:材は容器の径と高さより小さいものを用意し、十分に加湿して、樹皮ははがさずに使用します。今回は1本50円位の細コナラ椎茸朽ち木(直径7〜8cm高さ14cm)を使用しました。
容器容器は材より径と高さが大きければなんでもOKです。蓋は乾燥防止の為小さな穴があいていればOKです。今回は最近使用してないブロー容器(直径8cmちょい高さ18cm)を使用しました。
幼虫とマット少々マットは無添加でも添加発酵マットでもなんでもOKです。
ガード朽ち木の周りを一周程度出きるほどの厚めの紙やプラ板等。


 まずは材にガードを巻きます。ガードはFig.2の様に材より高くなるように巻き付けて固定します。ガードと樹皮の間に隙間ができないようにきっちり巻くようにしましょう。材より高くする部分は容器に入れた時に蓋にぶつからない程度にします。ガードに使用する素材は丈夫な方がいいので、プラ板等の樹脂製の板を用意できる場合は材の径に合わせて調整できるように少々長めにしておくと再利用がしやすいと思います。用意する材は容器との間に無理なく且つ隙間があかない程度の物を用意する様にすると材がグラグラせず、乾燥もしにくくなります。

 次はFig.3の様にガードを取り付けた材を容器にいれ、ガード部分に少量のマットを敷いて多少窪みをつけて幼虫を投入します。蓋をしてお終いなのですが、材と容器の間の隙間が大きいと容器の中で材がグラグラしますので、材と容器の間に材の端切れ等で動かない様に固定してあげると良いでしょう。蓋の穴が大きくて乾燥しすぎる場合は、蓋の間に小さな穴を開けたビニール等を挟み乾燥しない様に工夫しましょう。

 さて、セットした幼虫ですが、今回紹介した標準的なセットで温度管理を行った場合、約6ヶ月で幼虫はほぼ食べきります。して、その時の幼虫の体重のMAXはほぼ8〜12g程度になります。そう、このお手軽材飼育ではもともと3令での最終体重が10g前後の幼虫を対象とすると丁度いいのです。材を食べきり平均的なピーク体重に成長した幼虫はもう餌もないので、蛹室を作り羽化してしまう。つまり、材の交換もいらない。大体7ヶ月後辺りには大概羽化してるのを取り出すだけ。んで、Fig.4はセットして6ヶ月後の材の様子です。画像は撮影の為に蛹室を暴いたところ。ちょうど蛹になっていました。因みに蛹は縞縞模様のノコギリクワガタですが、ちゃんと長歯になってますね。

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