カブト馬鹿奮闘記(16)/続・カブトバトル世界大会


亀有カブト




岩手県遠野の謎の秘密結社に又乗り込んだ。


前回紹介したようにここは金に糸目を付けない貴族や 民宿経営者や大物政治家達などがスポンサーとなって 世界中の高価なカブトムシやクワガタを集めて戦わせ ている。
一晩で岩手県予算一ヶ月分ほどの多額の金が動いて いると言う話だ。


前回潜入した時より非常に見張りが厳しくなっており 恐らく月の輪熊より危険と思われる怪しい男達が 何人も建物の周囲にいた。


中でも最も怪しい男



しかしGO氏と私は危険な男達の目をかいくぐり潜入し、 「御伽社」(おとぎしゃ)でしか起こり得ないバトルの 撮影に見事成功したのだ。






「御伽社」(おとぎしゃ)
普段は観光客相手に様々な観光情報を提供 している為、地元の優良企業の様に見えるが、裏では 密かにそのアジトの屋上や地下の格闘技場で世界中の カブトムシのバトルを行なっており一晩で大枚を稼ぐ 謎の秘密結社である。
最近、観光宿泊施設 「御伽屋」(おとぎや)を始め、主にこちらでブリー ディングを行っているとの事だ。

GO氏によると、ここの管理人はたいそうずぼらで、 ヘラクレスやコーカサスをごちゃ混ぜに飼育したりよく 脱走させて仕方なくマンデブ♀をノコなどと一緒に灯火 採集したり客の肩に止まっているツヤクワガタを捕ったり しているとの話しでずぼらの度合いは某Mかね親分並か それ以上の様である。
巨大なマレーコーカサスなどもふらふらとその辺を歩き回り 泊まり客をよく引きつらせている。
多少昆虫が好きな人でも扱いには注意が必要な危険な虫達が うろうろしている所に全く虫が駄目な人が知らずに泊まったら どう思うだろうか?
ここに泊まった事の後悔をするどころの騒ぎではない。 アパートでウランの臨界実験でもしていた方が未だまし だと思うはずだ。

この管理人の話はまだある。
気っぷも良く人も良いのか御伽社で行われるバトルをわざわざ ビデオ撮影しダビングしたテープを内緒で知人に送るといった 事も行っている。が、その全ては見飽きたHビデオの上からの ダビングであり、知らずに近所に貸しまくった某氏はしばらく 白い目で見られる羽目になったとか。
スケベの度合いも某Cら氏やHデキ氏並のようだがこのビデオ の内容全てを好み、感謝している方も多くいると言う現実を 考えるとやはり「クワ馬鹿=スケベ」の式がどうしても 成り立ってしまう。


さて、今回もGO氏と私は昆虫ゼリーの配送員になりすまして アジトで二手に分かれ、数試合をカメラに収めた。


前回に引けを取らぬすばらしい試合の数々をお見せしよう。










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