伊豆 トウカイコルリ採集記


あいあん


西暦2000年を記念してクワガタムシ成虫2000頭採集レース「ジャパンクワップ」が開催された。
各馬一斉にスタート、、、とはいかず、私だけだいぶ出遅れてしまったのだが、この遅れを取り戻すべく 2000年初の採集は1月16日、伊豆でトウカイコルリを狙うことにした。

本当は1月2日に初始動する予定だったのだが事情によりドタキャンとなり、同行を予定していたポンカンコンビ に迷惑をかけてしまったので、あらためてお誘いしたところ今度は彼女たちが都合悪いとのこと。
結局、助手席と2人で行くことになった。

現地に着いたのは午前10時すぎ。いつもより遅めの出勤だ。本当ならばすぐ採集に取りかかるところだが、 この日は10時半に本当の競馬で自分たちの応援する馬が出走するというのでラジオにかじりつく。
結果は残念ながら9着。
着順以上の採集を自分に言い聞かせていたので、10頭以上の採集を目指さなければならないこととなった。

読書している、という助手席を車に残し一人でポイントまで歩く。 二日前に雨が降ったばかりだが、登山道はほとんど乾いていて長靴の必要もなかった。
およそ15分後、午前11時ポイント到着。

コルリ狙いの採集も数をこなすうちに、やや慣れてきたように思う。 落ち枝を拾って手に持った瞬間、入っている木かどうかだいぶ分かるようになってきた。
こんな産卵痕のある小枝を探す。

コルリ産卵痕

コルリ産卵痕


割り始めて数分後に1幼虫ゲット。その後も立て続けにゲット。 あっという間に10頭採集。目標はあっさり達成された。
細い枝を手で割ると並んで2頭も入っている。

コルリ2幼虫

コルリ2幼虫


頭数はあっさりクリアできたが、如何せん成虫が採れない。 見落としも相当あるだろう。まだまだ成虫はへたくそだ。
しかし、およそ1時間後ようやく1♀ゲット。

親指大の小枝にコルリ♀成虫

親指大の小枝にコルリ♀成虫


お昼を過ぎたが、標高が1000mを超えているのでかなり寒い。 陽当たりの悪い斜面が好ポイントと聞いていたが、寒さには勝てない。谷の反対側斜面に移動する。
しかし、意に反しこちら側でもよく採れる。
食痕を注意深く追っていく。♂だ。

コルリ♂成虫

コルリ♂成虫


さらに1時間ほどで成虫2ペアを含む計30頭を採集。狙いをマダラに変更だ。 コルリと違ってマダラは赤枯れに入っている。赤枯れの切り株を崩す。 オサムシはすぐに見つかるがマダラはなかなか見つからない。
成虫でも5ミリ以下という代物だ。マダラの材割りだけは手よりも目が疲れる。

居た。切り株を少しずつ少しずつ崩していくとようやく1頭ころがり出た。
黄色い矢印を先にいるのだがお分かり頂けるだろうか。

マダラ成虫

マダラ成虫


この1頭を採るのに数頭は見逃しているはずだ。もっと目を鍛えよう。 他、幼虫を3頭採ったところで午後2時。
あとから行く、と言っていた助手席がなかなか来ないので、まだまだ削りたい気持ちを抑えて車に戻ることにした。

彼女は寝ていた。
3時間も待たせてしまったが、機嫌がいいのか今日は全然怒っていない。(^^;
それどころか、次は自分も採る、と言っている。
やった、また来られる。(^^

結果、コルリ成虫4頭(幼虫26頭)、マダラ成虫1頭(幼虫3頭)。 3時間にしてはまあまあか。
さあ、目標の2000頭まであと1995頭だ。(^^;





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