パラゴンCONTENTSへパラゴンCONTENTS

永尾まる
の制作工程


月刊『CATS』(ペットライフ社)用のイラスト制作工程をレポートしてみます。とはいえ、思った以上に困難な作業となりました。その理由は、まるさん本人が作業中の写 真撮影に抵抗を示したことと、作業が夜中を中心に進められたからです。ようやく6枚だけ撮影に成功しました。


 まずはじめに、「打ち合わせありき」です。担当編集者と電話で打ち合わせをします。

 『CATS』のカラーイラストでは、「ネコの村」という設定があります。ロシアンブルーのネコを主人公として、「ネコの村での暮らしを季節ごとにそのまま切り取っているつもり」だそうです。

 今回は、打ち合わせの中で「夏祭り」というキーワードが出てきました。そこで「夏祭りと風鈴」とか「夜店の中で、ぼうっと浮かんでいる風鈴」といったイメージにふくらんでいきました。

 この段階では、シチュエーションや構図などはまだ白紙のままです。
 描画用の素材は「CATSの場合、色えんぴつに決めている」そうです。




 いきなりラフスケッチが完成してしまいました。ここまでの途中経過も撮影したかったのですが、かなりデリケートな領域らしく、撮影できませんでした。
  今回はいつも以上にこまかいシチュエーションとなっているようです。これだけカッチリできあがっていれば、「あとはラクなんじゃない?」というと「とんでもない!」という答えが返ってきました。
 このラフを編集部にFAXし、編集者とやりとりをしたうえ、GOサインが出れば色塗りの作業へと進みます。



 永尾さん自作のトレス台を使って、ラフをえんぴつでトレスしていきます。



 えんぴつ部分に色インクでペン入れしました。イイ感じですねー。
 その後、色塗りの第一段階がいよいよスタートしました。



 色塗りの初期段階。すこしずつすこしずつ慎重に塗っていきます。
 たばこはKENTを愛用。



 色塗りもだいぶ佳境に入ってきたようです。ひたすらぬりぬりぬりぬり。
ここまでくると、やや緊張感もほぐれてきたのか話しながら手を動かしています。



いつもながら、ファンタジックかつノスタルジックな雰囲気がただよってきました。
6〜7割の完成度でしょうか。
 残念ながら、レポートはここまでです。締切日が近づいてくると、徹夜体制に突入します。完成後はすぐに郵送する必要があるため、カメラ撮影が間に合いませんでした。
 イラスト原稿が戻ってきたら、掲載しようと思います。(↓下記を参照)
この絵の完成形は「永尾まるWeb個展」で見ることができます。

| CONTENTSへ |