ヒラヒラ_No.007


 ひらり、舞い散る白い花びら。
 ひらり、ひらひら、風に乗り。

 手のひらをそっと開けば、
 ふわりと舞い込む、ひらひらのかけら。
 ふっと心を吹き掛ければ、
 ほんのり染まって桜色。

 「あ…………」

 ひらり、ひらひら、桜の花びら。
 きらきら光る、想いを乗せて。

 ふわりと辿り着いたのは、
 桜の樹の下、春色の瞳。
 さらさら流れる髪をすり抜け、
 ぼんやり空を見上げた、君の手のひら。

 ひらひら舞い散る、たくさんの想いの中から、
 たった一つ手にした、きらきらの君。