おさ! 行きつくとこまで行くんだ!

劇場は崖の上にある 「不滅の棘」観劇。
おさは、結構、役者なのかも。
いいねぇ、あの酷薄さ。
異装の陶酔、毒ある花。
春野寿美礼は選ばれた者。行きつける高みまで、飛翔してほしい。
あらゆる束縛を切り捨て、おさがもてるものすべてを舞台で解き放ってくれ!
それが私の願いだ。おさ鑑賞は私の幸せ。
(つまんない役はやらせないでほしい。やらせたら怒るぞ)

以前、大衆演劇の役者が帯に1万円札をたくさんはさんでもらって舞台で客に挨拶していた。
これがプリミティブな役者と客の関係と知った。
たとえば、若衆姿のおさが客席を練り歩くとしよう。
まさに、傾(かぶ)きもの。
おさの帯やら胸元やらに1万円札をはさんだら? 客席はきっと興奮の坩堝(るつぼ)と化すだろう。
おさならそれも似合う。稀有な資質。

ところで、「不滅の棘」だが、観客は皆あの話がわかるんでしょうか?
私は事前にCSなどで予習してたから、ストーリーはまぁ、わかったけど、何も知らずに行ったら厳しかったかも。
ちょっと脚本に疑問はある。(でも装置はいいよ)

永遠の命については、私は詳しいです。なぜなら萩尾望都ファンだから。
「ポーの一族」「レッド星」を読んで涙する私には、エロールの世界は近しい。

ところで赤坂ACTシアターという所には初めて行ったが、あれは仮説の小屋なんですか?
雨が降ったら天井が雨音でうるさいんじゃないかと思うほど、バラックみたいな劇場だった。
どうしてあんなとこでやるんだろ?
しかも、当日会場で配られたちらしによると、今度そこでバレエの公演をするらしい。
パリ・オペラ座のプリンシパルを招いて! それって失礼じゃない?
しかも全席1万4千円だって! あんなロビーもろくにないようなとこで。
あきれたもんだねー。