月組、満足したぞ〜

2002年の12月、東京宝塚劇場の月組公演「長い春の果てに」「WITH A SONG IN MY HEART」。
格別期待もせずに行ってみたんだけど、とても良かった。
見終わってから帰るときに「幸せ」な気分になれた。
これってとても重要なことだと思う。舞台に人を幸せにする力があるということは。
では、何が良かったんだろうか。
まず芝居のほうだけど、やはりハッピーエンドのストーリーだからだろう。
登場人物がみなおとなで、互いを思いあっている。
観客が共感できる筋立てなのだ。
私は個人的には汐風幸と大空祐飛ふたりが女役をやったのが、全体の印象をよくしたと思っている。
かっこいいおとなの女、自立した女を演じている。
宝塚の演劇に幼稚なのが多いのは、娘役がみな子供っぽく類型的な作りだからだと思う。
これは演出家にも役者にも責任があるだろう。「宝塚の娘役はこういうもの」と型にはめているから、どの舞台も金太郎あめのようにおんなじ女しか出てこない。
私は娘役のきんきんとした声で叫ぶようなせりふ回しが苦痛だ!

装置はよかったと思う。ほどよい省略のしかたがよい。 あと、出演者がみな役所を得ているのも安心して見られた要因だと思う。これは脚本家の功績だ。
ひとつ言わせてもらえば、この劇はタイトルがよくないね。タイトルと内容があってないし、印象の薄いタイトルだ。
「私がいちばん好きな人」のほうがずっとインパクトがある。

ショーはね、オーソドックスではあるんだけどなんだか良かった。
いつもよりはひとつひとつのシーンが長いような気がしたが、そのためにめまぐるしさがなかったからかな。
うーん、やはり湖月わたると汐風幸が加わったために、層が厚くなったからかなぁ。
いやいや、なんといってもリカちゃんのだるま姿がきわめつきでした!!!
素晴らしいスタイル! 足が長い! 美しい筋肉!  くびれたウエスト!
その体をさらに誇示するようなダンス。見てるほうはドキドキしながらも、いやでも目が離せない。
   男役の衣装の下にあんなにスーパーなバディを隠し持っているなんて、男役という存在の倒錯が極まっている。あ、これってほめているんですよ。
男役のリカが女になっている。しかし、その女は網タイツの上に男もののジャケットを着て、金髪の巻き毛の上に男もののソフト帽をかぶっている。
幾重にも重なる虚構と倒錯。まさに宝塚。
(おさには真似できないかも。あっ、おさ、ごめーん。誰もおさのだるまなんて期待してないから安心してね)

あと、きりやん。きりやんがいる安心感は大きい。
きりやん、顔きれい。歌、じょうず。ダンス、うっとり。オールオッケー!
身長がちょっと足りないけど、きりやんだから許す。
美々杏里の歌にはいつも感心する。たいへんうまい。
たにも、ゆうひも美形な人たち。
そんなきれいな人たちがずらっと並んでにこにこ笑っているんだもん、一緒にエーデルワイスを歌っちゃったよー。あははは。
というわけで、月組、満足しました。