見てきました、花組エリザベート

エリザのしゃんしゃん 宝塚大劇場で、花組の「エリザベート」を見てきた。
予想どおり、春野寿美礼は素晴らしかった。
歌がうまい。圧倒的な歌声。また、姿が美しい。(やせているからか、舞台ではやや小柄に見えてしまうのは残念だが)
これまでは2番手、3番手の「ぬるい」感じのつまらない役をふられることが多くていかにも場所を得ていなかったが、トップとなって自分の力をセーブせず、フルに出しきれる役を得て、魅力が大きく花開いたという感じである。
舞台としても大変完成度が高い。
私がこんなに真剣に見た宝塚の舞台はほかにない。
これまで、私が一番いいと思っていたのは月組の「グランドホテル」と「ブロードウェイボーイズ」だったが、「エリザベート」はさらによい。
ただ1点、舞踏会のシーンの貴婦人たちのドレスの色がいただけなかった。
調和のとれていない、けばけばしい色が多く、細かいことではあるが全体がいいだけに、ちょっと気になった。

私は東京に住んでいるので、大劇場に行ったのはこれが2回目。
大劇場を核として、小劇場(バウホール)や小ミュージアム、飲食店、各種の店、動物園、遊園地まであり、観劇+各種お楽しみが用意されている。
こんなとこって東京にはない。温泉地の娯楽としてスタートしたというのがよくわかる。
きっと、関西の人は宝塚に行くと観劇の3時間だけではなく、1日遊んでくるという感じなのかも。
私もコムちゃんやタニの入りに遭遇したり、すみれちゃんの出待ちをしたり楽しかったなぁ。
でも、なにぶん新参者ゆえ、出待ちするにもちょっとどぎまぎ。
出待ちの「おきて」を知らないので、「ここにいてもいいんだろうか」とまわりをきょろきょろしちゃったりして。
ちなみに、関西に来たからにはとお好み焼きを食べに行ったのだが、私はお好み焼き屋さんに行ったことがない。
「お好み焼きの作法にはずれたことをしてはならん」と、周囲のお客さんの様子をちらちら見たりして、ちょっとキンチョーした。

前回、宝塚に行ったのは忘れられない旅行となった。
なぜなら、宝塚で観劇して東京にもどった日の未明に阪神大震災が起こったからだ。
私達が宝塚をあとにした10数時間後である。
あのような大地震は2000年に1回くらいの割で起こるそうだが、2000年に比べたら、10数時間なんて誤差にも入らないくらいの差である。
宝塚で撮った写真は無邪気に笑っている。地面が大揺れする直前だったのに、そうとも知らず。
親切にしてくれた宿の人たちはどうなったのか。成人式を迎えた若者たちがたくさんいたが、あの人たちはどうしただろうか。
いつもその写真を見ると皮膚が粟立つような気がする。