霧矢大夢は宝塚の至宝である

「ガイズ&ドールズ」のきりやんを見て驚いた。
素晴らしい! こんな才能が宝塚にあったのか。どこに行っても通用する才能である。
歌が素晴らしい。劇的に歌っている。演技もいい。思い切りのいい演技だ。
そして何よりチャーミングである。
そして「スラップスティック」においても、歌が大変よかった。涼風真世に匹敵すると思う。
踊りはまだちゃんと見たことがないのだが、さすがに形がきれい決まると思った。
「パーソナルブック」に掲載されていたきりやんのこども時代の写真。バレエの発表会で「ドンキホーテ」の「キトリ」を踊っている。
その年齢で「キトリ」を踊ったということはかなり踊れたのだと思う。
そして、ほかのページできりやんが即興で踊っているような写真が出ていたが、つま先が「バレエ」のつま先なのに心を打たれた。バレエを忘れていないんだ。
きりやんの通奏低音はバレエだと思う。きりやん、バレエをあきらめて宝塚に入ったの? もうレッスンはしていないの? 「もうトゥシューズでは踊れない」というようなきりやんの発言を読むと胸をつかれる。
宝塚について10年前に放送されたテレビ番組の録画を見ていたら、なんと音楽学校時代のきりやんが映っているのを発見した。
レオタード姿でバーレッスンをしていた。きりやんは何カットかその番組に登場しているのだが、すべてにこりともしない硬い表情だった。

霧矢大夢はまれに見る才能だと思うんだ。
しかし、そんなきりやんにも弱点はある。
それは「かわいいカワウソくん」である点だ。
「かわいいカワウソくん」って私が言ったんじゃないよ。私の年若い宝塚友達、松子のダンナが言ったんだ。
なんか、その言葉に妙に納得しちゃうんだなぁ。
でも、でも、きりやん、日本青年館ではお客さんがみんな「きりやん、きりやん」って話してたよ。みんな、きりやんが大好きだよ。