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真琴つばさ 妖しく、翳りある、アブナイ美貌
最初に真琴つばさを認識したのは「スパルタカス」だった。
芝居が終わって、フィナーレのショーの最初。カーテン前に、ほとんど体が斜めになるようなジャンプで上手から飛び出してきた。
その飛び出しかたが、まんがだったら「スタン!」とでも擬音をつけたくなるような派手なジャンプで、きっと舞台袖から助走してきたのでは?と思わせるような感じだった。
小さい顔、長い足。そのときは名前さえ知らなかったのだが、隣の座席の人に「あの人は誰ですか?」と聞きたいくらい強い印象を残した。
次は出し物は忘れたが、やはりフィナーレ。大階段を降りて、ステージ正面へ向かうとき、振り付けは単なるツーステップなのに真琴はツーステップとは思えない派手なステップに変えていた。
私は大変、好ましいと思った。普通のことを普通にやらない、自分なりに工夫して目立とうとする姿勢がとてもよい。
だが、歌劇団発行の雑誌を読んでいたとき、それは真琴の同期生4人の座談会だったのだが、真琴の発言が極端に少なく、その発言も愛華みれが真琴に話をふったときだけ短く答えているような感じなのだ。
話にのってこないで黙っている真琴を、愛華みれが気づかっている様子が誌面から伝わってきた。
その黙りがちな真琴と、派手なアクションの真琴と、そこにギャップがある。舞台で元気で明るい真琴はちょっと無理をしているような気がするのだ。
真琴つばさが時としてせつなく、けなげに思えるのはそのためかもしれない。
真琴つばさの魅力は都会的、クール、シャープ、それもちょっと翳りがあるほうの。ちょっと、不良入ってるほうの。
「ミリオンドリームス」のダークドールは真琴つばさの魅力を十全に引き出していたと思う。
妖しく、翳りある、アブナイ美貌。真琴つばさ、そのものだ!
しかし、「ミーアンドマイガール」のジャッキーには驚いた。
金髪で、強気で、純情じゃない(?)、しかもハイソサエティのおとなの女性を演じたのだ。
日本に、あれだけゴージャスな女優はあまりいない。みとれました。
真琴さんには「日出処の天子」、厩戸王子なんかやってほしかったなぁ。弥勒菩薩の行列や、宇宙をCGで作ってスクリーンに映してその中に無表情なまみちゃんを置くの。いいなぁ。
でも、もうかなわぬ夢だ。んー、残念!
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