河堀口

 延暦元年、摂河地方の水害対策を桓武天皇より命ぜられた和気清麻呂が、茶臼山の南東より開削を始めたが途中で挫折、治水工事は未完成に終わった。その治水工事を始めたとされるところを「河堀口(かわほりぐち)」と称するようになった。その河堀口の跡は、現在の天王寺区大道五丁目だと言われている。
河堀口駅
 近鉄南大阪線(旧大鉄)河堀口駅が開設されたのが大正12年6月6日であった。近年になって南大阪線高架複線工事(昭和57年9月着工)が始められ、昭和62年12月5日に全面高架式の新駅が誕生した。

河堀口駅界隈
 かつて旧東成郡天王寺村大字天王寺、小字赤塚、渡り所と呼ばれた場所で付近に白子山と呼ばれた砂地があった。駅前の南北の道路は田辺街道と称されて、河堀稲生神社に通じる参詣道でもあった。今の河堀口商店街は昭和42年54店舗が結成したのに始まる。