法山寺



 廣宣山、真宗大谷派「藤原恵灯」。もとは四天王寺にほど近い、令人町にあった。創建月日は明らかではないが境内には明治の中頃まで大きなサボテンがあったので、通称「シャボテン寺」とも言われた。さらに六尺あまりの巨大な銀杏の木があった。当初は四天王寺の別院であったが応永年間、真宗に転じ、明応六年再建、広域な寺院であったが、昭和20年3月13日の大空襲によって薬医門の残して本堂その他全て焼失、昭和25年薬医門とともに天王寺町南2-9に移築、移転した。本尊は藤原時代の作と言われる。阿弥陀仏(木製)