ユーザー車検体験記


車関係というわけで、ユーザー車検の体験記です。



 R254川越街道沿いの練馬自動車検査登録事務所にはじめて行く。思ったより構内は狭い。例えば免許センターの方が全然広い 。

 検査ラインを見学する。午後だからなのかラインは空いていた。
「ラインを見学してもいいですか?」
と係員に聞くと、
「いいよ。危ないから真ん中のところでみていて」
とのこと。慣れない人には係員の人がついて教えてくれていた。

 ここ(6番ライン)はマルチテスターらしい。1,2番は従来のラインだ。
 見学していると、ネクタイをしめたサラリーマン風のひとがセンティアでき ていた。自分の車でもないらしい。慣れないらしく、とまどっている。テスター に乗せるときに、なぜか運転席側の右に寄せないで左に寄せている。
「危ない! はみ出る。」
と叫んだが、時すでに遅し、テスターの端に車の片輪が乗り上げてしまった。 放送で係員が、
「だめじゃないか! 乗り上げちゃっているじゃないか。」

申し訳ないかもしれないが、いろいろ慣れない人の検査を見ていて、どこでと まどうか、とても参考になった。感謝。業者のスムーズな検査ばかりを見ていて もあまり参考にならない。

 帰りがけに構外のすぐそばにある賛助会で書類(30円)を買う。賛助会とはいったいなんだ? 交通安全協会のようなものか!?と思 い、なんかいやな感じ。(でもないか)

係員の人たちはだいたい親切だった。「警察じゃないのだから、怖がることはない」と思った。運輸省の管轄で、検査を落とすのではなく、通すのが仕事なのだ から・・・

数日後、練馬自動車検査登録事務所に電話して予約を取る。名前と登録番号( ナンバー)を聞かれ、予約番号を教えてくれる。何となくぶっきらぼうな人だっ たが・・・
 また予備検査場にも電話予約をする。(車検場のすぐそばに「田中オートサ ービス」という予備検査場がある。)自賠責はディーラーで入った。

 自分で24ヶ月点検を行う。改正前の定期点検記録簿なので、新しい検査項 目にないものはチェックせずにとばしておいた。細かく見るにはジャッキと馬が いるかもしれない。結構大変。そして、前夜あわてて、一応下回りをコイン洗車 場で洗った。ライトの光軸は少しずれている感じ。予備検査場で調整してもらわ なければ・・・





 当日、朝8:00に予備検査場に行った。サイドスリップ、フット・ブレー キ、サイド・ブレーキ、排ガス検査、ライトの光軸調整をした。しめて4000円也。10分間ぐらいしかかかっていないので高いような気もするが・・・

 ここで、ショッキングな出来事・・・リアのブレーキの制動力の立ち上がりが、左右で違うことが判 明!
「受かるかどうかわからないですね。」
と言われてショックを受ける。
とりあえず、予約がしてあったので、車検場に行くことにする。気分は落ち着 かない。

 8:15頃に車検場に着いたが、まだ印紙売場もやっていない。が、ライン にはもう列ができている。が、印紙も貼っていなく、納税確認、受付もまだだ。
うーん、どうしたらいいんだ。しばらく待つ。早くきすぎたか?

 8:30頃、印紙売場が開き、重量税(37800円)、検査手数料(14 00円)を払う。と、向こうで書類に貼ってくれた。
自動車整備振興会は9:00少し前に開いた。ここで納税確認の印を押してく れる。業者が書類をバインダーに閉じて、勝手にどんどん積み上げて行っている。なんだなんだ!?
 しばらく見ていると、どうやらその中に入れないと順番は永久に!?こないらしい。早速、積み重ねられている書類の一番下に自分のバインダーの 閉じた書類を入れた。
バインダーは必需品だ!そう、持ってきてよかった。

納税確認の印を押してもらった後、
庁舎の車検の受付で、受付番号と名前を言い、書類を見せる。
「6番のラインね。わかります?」
「はい。」
5番と6番はマルチラインなので、電光掲示板に「フット・ブレーキを踏む」 などと表示されるのでわかりやすい。幸い前回見学していたのもこのラインだ。

ラインの列にくるまで並んでいると、9:00になり検査が始まった。やや緊 張するが、
「警察じゃないのだから・・・」
と思い、自分を落ち着かせる。前の人を見ていて、同じように書類をバインダ ーごと渡し、車台番号の確認、ライト、ウィンカー、ハザード、ブレーキランプ などの外観検査が行われる。結構いい加減で、ホーンなどは確認されなかった。 また、
「はじめてのユーサー車検です。」
と言ったのだが、見学の時とは違い特に他の業者とは扱いは変わらなかった。 混んでいるためだろうか。

サイドスリップは線に沿ってまっすぐに入れないと×になってしまう。あらかじめ車の向きをあわせておいて、白線の端に前後のタ イヤの端をcm単位で正確にあわせた。ATならばクリープをブレーキで速度を 落としながら、ゆっくりゆっくり通った方がいいらしい。
 とりあえず、サイドスリップは○と表示された。が、頭からブレーキのこと が離れない。

 次に進む。きちんとタイヤを定位置に落とす。見学しておいてよかった。
マルチテスターなので、次は速度メータ(40kmでパッシング)、サイドブ レーキ、フットブレーキ、ライトの光軸をまとめて検査する。予備検査場で確認 したとおり、メーター表示が43km/hぐらいで実際の40km/hだったので、ゆっくり アクセルを踏んでいって、43km/hでパッシング。よし○だ!

 ブレーキは×がでるかなと思っていたが、思い切り踏みつけたら、ABSが きいてしまった。こんなに強く踏んで良いのかな。でも係員はそばにいない。「 はじめてのユーザー車検」と言ったのだが・・・丁寧に教えてくれるのは午後か ?
そして緊張の一瞬。
表示は ○ 。
よかった。でもいい加減かもしれない。少し落ち着く。

ところが次に、あわてていて、サイドブレーキを引く時を間違えてしまった。 もう一度電光掲示板の表示通りにやり直して○。よかった。
急いで車から降り、自動記録器に奥まできちんと紙を押し込むと自動的に○が押される。

次のラインに進む。下回りの検査だ。前輪を振動する台の上にきちんとあわせて止め、エンジンを切る。ぐらぐ ら車が揺れる。ずっと乗っていたら酔いそうだ。カメラで写した下回りがテレビ に写されている。ハンドルに腕をかけてテレビを見ていたら、表示には
ハンドルから手を離す。
とある。おっと、あわててハンドルから手を離す。これも○。

車を進めて、自動記録器に自動車検査表を差し込み記録する。
そして、排ガスの検査だ。プローブをマフラーの中に入れ、○。これで終わり だ。
車を前に進めて、窓口に書類を提出する。やった、合格だ!

再び庁舎の同じ窓口に書類の順番をそろえて提出。のんびりしていると業者の 人たちがどんどん先にやってしまうが、係員の人は親切だった。すぐに新しい車 検証とステッカーがもらえる。これですべて終了。あとはフロントガラスの古い ステッカーを新しいものと張り替えるだけだ。

自賠責保険料 31200円
重量税 37800円
検査手数料  1400円
予備検査場  4000円
申請書類(3枚ワンセット)    30円
合計 74430円


        

ポイント:

わからないことは係員にどんどん聞く。向こうは仕事なのだから教えてくれる はず。

バインダーは必需品。

本を1冊ぐらい買ってみても良いかも。

当日でも書類は書けるが、緊張しやすい人はラインの下見をかねて書類を買い に行っておくといいかもしれない。


後日談:

リアのブレーキの修理をディーラー(日産プリンス)できいたところ、リアの 片方のキャリパーとピストンの動きが悪くなっているそうで、オーバーホールで 4万円。交換でも4万円なので、交換の方がよいのではとのこと。帰りに近所の 整備工場(板金屋)に寄った。リア両側のブレーキのオーバーホールで2万だそ うだ。。もう1件訪ねたところ、リア片側で1万5千円。近所の整備工場はなか なかよさそう。しかし、なぜこんなに整備料金に価格差があるものなのだろうか 。


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