Drive Route 能登編


1.東京から高山へ 

ドライブルート:
東京〜中央道〜塩尻IC〜R19〜奈良井宿〜R19〜木曽福島〜R361木曽 街道〜開田高原〜長峰峠〜高根乗鞍湖〜県道87久々野朝日線〜R41益田街道 (飛騨街道)〜高山

3/31でしたが、総ての道はチェーンの必要なく夏タイヤで問題なく走れました 。

見どころ

走り所

調査:96年3月30〜4月初旬


甲府付近の中央道から山頂に雪のかぶったアルプスの山々や八ヶ岳が美しい。 塩尻ICで高速をおり、R19で木曽福島方面へ。所々、登坂車線があるので遅 い車を追い抜くこともできる。交通量の大部分はトラックで、またなぜかトラッ クのほうが速いような気がする。木祖村に入ると漆器の看板が多く出ている。




中山道の宿場町である奈良井宿にも立ち寄った。R19の「奈良井」交差点(信号あり)で右折。目の前にS L(メルセデスでなくて、たしかC12)がおいてあるPがあるのですぐに分か る。Pに車を止め、踏切を渡ると奈良井宿はすぐ。妻籠より少し広い道沿いに昔 の町並みが残っていて民芸品やおみやげを売っていた。



この道は車も通り、駐車してある車もあるので景観の点では一工夫欲しいとこ ろ。それ以外は、なかなかいい雰囲気なので、近くに行かれる方はR19沿いで ということもあり、立ち寄ってみることをお勧めしたい。

奈良井宿をあとにして、R19を木曽福島へ向かう。標高は970mで結構高 い。木曽福島で右折してR361木曽街道にはいる。ぐっと交通量は減り(がら がら)、道は走りやすい広い2車線(一部1.5車線)の緩やかで浅いカーブと 直線の多い(このあたりは傾斜が急ではないのか?)登り。トラックの多い単調 なR19より楽しめる。道に沿って流れる黒川は雪解け水で水量は豊富。水不足の東京の多摩川などを見慣れているとうらやましく思う 。

この道のメインルートは地蔵峠を通らずにそれより北東のルートを通る(こっちが新道らしい)。尾根では新 しくきれいな長いトンネルを通る。(地蔵峠は冬季閉鎖)地蔵峠は見晴らしがい いそうなので行ってみたかったのですが・・

トンネルを抜けると路肩や周りに雪が現れた。白樺や(か)ダケカンバの木々 が多く少し高原的雰囲気。実際、このあたりは開田高原と言うらしい。1.5車線のアップダウンのかなりある道の後、ほぼ2車線の 曲がりくねった快適な道を小さな美しい川沿いに下っていくと開田村に出る。目 の前には雪をかぶった御岳山がの雄大な眺め! が広がる。このあたりは小さな高原、山間の小さな山に囲まれた盆地と言 った感じだ。夏に来たらすごく良さそうだ。

岐阜県に抜けるにはもう一つ峠を越えなければならない。開田村の高速コーナ ーの広い片側1車線の道を過ぎ、ヘアピンカーブを登ると長峰峠。峠自体の見晴らしは良くない。日和田川沿いに下り、高瀬乗鞍湖出る。高原風の景色から一転して険しい山の眺めになる。しばらくはテンポのいい2車線の中速コーナーだが、しばらく するとダム湖沿いの曲がりくねった小さなカーブの多い険しい道になり、2車線 から1.5車線になる。トンネル内は1車線。景色は美しいが対向車に注意。こ のあたりがR361で最も整備が遅れている区間だろう。トンネルの出入口付近 は凍結していた。帰りも同じルートを通ったが外気温はマイナス9度。 右に行 くと女工哀史で有名な野麦峠への道があるが、5/1openで、それまでは冬季通行止め。

小さなトンネルをたくさんとおり、そろそろ細かいカーブもいやになってきた 頃、道は走りやすい2車線になり、(新ルート)新しくできた長〜い権現トンネ ルを通り、秋神貯水池に出る。私の持っている1993年の地図では新しいルートは載っていないので、 最近できたようだ。現に工事中のトンネルもあった。道は良くなり快適な高速コ ーナー。ついつい速度が出すぎてしまう。

R361はこのあと美女峠を越え、高山市街に出るが、この道は険しいため冬季通行止め(1.5車線ぐ らい)。少し遠くなるが、県道87久々野朝日線(2車線のまっすぐ+高速コー ナーの連続)でR41益田街道(飛騨街道)にでてから北上し高山をめざす。 宮峠(標高777m 登坂車線あり)を越えるとすぐ高山。市内は片側2車線の道 。トラックが多い。


2.能登半島 

 金沢の宿から出発。金沢駅方面から北上し、R8にでる。ガソリンはハイオ ク115円/ L。R8から左折して北上する。 内灘から能登有料道路にのる。最初は左右は土手だが、緩やかな左カーブのあと突然、視界が開け、 目の前には本海見える。美しい眺めだ。 その後、道はやや高い土手の上を走るので、右手に は防砂林、左手には日本海という眺めのよいまーっすぐなみちが延々と続く。制 限速度は80kmで高速道路のようだ。内灘ICのそばは片側1車線だが、すぐに 片側2車線の高速道路のような道になる。料金所で150円をはらい。またまー っすぐなみちを進む。

 途中オービスを過ぎてから、道の駅「高松」がある。有料道路にも道の駅があると感心した(要するにPA)。かなりおお きなPがあり。第二Pもあるらしく、ちょっとした高速のパーキングエリアより いい。トイレ、レストランだけではなく、目の前の海水浴場の砂浜に降りれる。砂は堅く締まっていてタイヤの痕も。レストランからは広々とし た日本海が眺められる。味はともかくとして眺めはとても良い。右から左まで空 と、海が広い。もう、気分はリゾート


 千里浜なぎさドライブウェイ(波打ち際の砂浜を走れる)は車がさびそうなので通らなかった。

その後、能登有料道路は左右防砂林の中をまた、まーっすぐ走っていく。道路 から直接海が見えるので、眺めは千葉県の九十九里の波乗り道路より断然いい。 Pエリアが多いので、眺めの良さそうな所で、車を止めて景色を楽しむのもいい かもしれない。通行料150円と310円を払ったあと、柳田ICでおりる。

その後は海岸沿いのR249で北上。周りは松林で海から少し離れた少し高台を走る。松とその向こうに見える海が美しい。道 は片側1車線の快適な道。 高浜南付近で国道をそれて、海沿いの県道を走る。 基本片側1車線の走りやすい道だ。富来町に入ってから道は1.5車線になり、 前からの1.5車線の道と新しくできた片側1車線の道を入れ替わり通ることに なる。このあたりは新しい道が増えていて、工事中の所もあった。海を見ている と本当にあきない道。

能登金剛の代表的景勝地「厳門」。岬の岩盤が浸食により高さ十数m、奥行き60mの貫通洞門を作った。義 経の伝説もある。道のある上から見ると洞門の上の松の眺めがなかなか。西伊豆 のような険しい海岸線だ。そばに行くには片側1車線の曲がりくねった道を下っていく。そばには季 節外れなのか、寂れたレストハウスがあった。

その後またR249にでて、酒見の手前でまた海沿いの県道にそれる。この付 近は道がわかりにくく、1.5車線の狭い道。集落の中ではかなり狭く、また曲 がりくねっている。港町を撮りすぎ、北上。1.5〜2車線の道を行くと、「ヤセの断崖」にでる。看板があり、道沿いのPに車を止めて50m程海へ歩くとすぐ。確 かにすごい断崖で、柵もない。落ちると55m!!落下して海に落ちる。風も強 く、思わず足がすくんでしまう。

しばらく行くと、「関野鼻海岸」。松本清張「ゼロの焦点」の舞台。カルスト地形で険しい海岸美を見せる。 寂れたレストハウス兼みやげ物屋のPに車を止めて少し歩くと、岩の露な断崖に でる。ここからだと先ほどの断崖の高さがよくわかる。(風が吹いていて断崖か らだと怖くて下が見おろせないので、高さがわからない。)

そしてまた北上するとふたたび国道にでる。国道沿いには道の駅がとてもよく 完備されていて、トイレと駐車場、案内図、所によってはみやげ物屋もある。道 の駅ではなく「ポケットパーク」と書いてあったところもある。これほど道の駅のたぐいが短距離に密集して 整備されているところを私は他に知らない。

国道は少し内陸に入るので(このあたりで、速度取り締まりを行っていた。) 、大久保あたりでまた国道をそれ、県道にはいる。この道は今までの道よりせま く、1.5車線基本の狭い林の中の山道。もう少し狭ければほとんど林道だ。(伊豆の内陸部にもこんな感じの狭い林 道が多くある。) かなりアップダウンもある。道なりに行っていると、七浦方面に行ってしまうので、途中で右折して大沢方面をめざす。やや道がわかり にくいところもある。このあたりの道ではかなり曲がりくねった小さなコーナー が連続する。 大沢は田舎ののどかな漁港。海に面した家が日本海の強風を裂けるため、周囲を竹 垣で囲っている。「間垣」といい、冬は風を防ぎ、夏は涼を撮るためのもの。道 は所々2車線になるが、基本は1.5車線。大沢はほんとに海のそばの道。眺め はよい。

大沢から海沿いに狭い道をあがったり下がったりして、くねくね行くと輪島にでる。輪島から国道(2車線のアップダウンのある。中〜高速コーナー)で 海沿いに西をめざす。

海岸の崖っぷちに連なる田「千枚田」(実際は2000枚ある)のそば、「道の駅・千枚田ポケットパーク」はみやげ物屋もあるパーキングスペース。トイレは凝った木の柱のもの。観 光化に力を入れているようだ。 地元のおばあさんが藁のみやげを売っていたの で買い求める。Pから見おろす千枚田は緑の季節の方がきれいだろう。ラジオに よると私が訪れた2日後に田植えをしたらしい。すこし観光化されすぎているよ うな気がしなくもないが・・ 本当に小さな田もあるの見て驚いた。言い伝えが あり、千枚の田があるはずなのに夫婦が数えるとどうしても2枚足りない。変だ と想い、二人が笠をどかして見るとそのしたに2枚の田があった。つまり、(少 しオーバーだが)そんなに小さい田まである。そこまで耕作したという話らしい 。

木を3本組んだ柵のような物やそれに稲、わらをかけたものを 多く見たがど うやらそれは藁を干すための「はさ」というものらしい。

海を眺めながらの海沿いのR249をドライブ。このあたりは海面と同じぐら いの高さを走る。岩が海岸にむき出しで、奇岩、絶壁が日本海の男性的景観を作 る「曽々木海岸」や「窓岩」を通る。トンネルのそばの「海に直接流れ落ちる滝」を眺めて、そろそろ帰 途につく。 帰りに「時国家(ときくにけ)」に寄った。「下時国家」と「上時国家」の2つがある。(500円) 「平家にあらずんば人にあらず」とまで言っ た大納言平時忠は源氏に破れて能登に落ちのびた。その時忠の五男時国が開いた 家が上時国家。1808年に建築。入母屋造りの茅葺きで、一見の価値はある。

町野川に沿って北上。能登半島のまんなかをとおって金沢に戻ろう。ほとんど まっすぐ。以外にも最初はそんなにアップダウンはない。高速コーナーの連続。

能登有料道路につながる内陸部の道などは、高速道路のよう。ながれも速かっ た。

穴水にでて七尾北湾沿いにR249を南下。ながめはよく、ほんとに深い入り江に なっているのがわかる。海面はとても穏やかで、海岸線も外浦の用に険しくない。高さ50cmぐらいのコンクリートの堤 防のすぐ向こう側は、同じ高さで海と言うぐらい海の近くの道。まるで湖のよう に!しずかな海面。外浦とは対照的。能登島も見える。

中島あたりから海のすぐそばの道はお別れ。少し内陸を走る。七尾市ぐらいか ら道が混み始めたので、七尾線に平行して走る毛のづで羽咋(はくい)市をめざ す。この道は空いていた。そして再び能登有料道路にのる。朝ほど空いてはいな かったが、それでも交通量は少な目。能登は市街地以外は渋滞はない。所々に遅 い車(制限速度を割るような)がいたが・・夕日の中も松のシルエットと海が美しい・・

能登の道は、能登有料道路のような高速道路のようなまっすぐな道から、海沿 いの高台を走る快適な片側1車線の眺めの良い道。林道のような狭く曲がりくね りアップダウンの多い大久保〜大沢間のような道などなどバリエーションにあふれすばらしかった。また、内陸部の道は以外と平坦まっすぐな道が多い。考えて みると能登半島は、伊豆半島よりもかなり大きい。一周はできなかったが、金沢 に戻ってくるまで約300kmはあった。1日で回るのは無理がある。夏に 来 てみたらまたいいかもしれない。道の駅の多さにも驚いた。R249沿い走って いればトイレには困らない。夏は混むのだろうか?


3. 金沢


 金沢市内は駐車禁止の取り締まりが厳しい。パーキングメーターの時間超過でも厳しい。(私は捕まってしまっ た・・・)
香林坊付近は賑やかで渋滞しやすい。また、朝夕はバスレーンがある。

 金沢市街を15km程はずれたところに、「江戸村」、「だんぷうえん」がある。(共通入場券が1200円)。 要所要所に看板があるので、江戸 村へはすぐにたどり着けるだろう。平日に行ったので、江戸村はほとんど人がい なくて閑散としていた。
 昔の建物が移築、復元されており、中に靴を脱いで上がれる建物も1軒ある 。雪がぱらつくような寒い中だったが、昔の本百姓や下級武士などの家から当時を想像できる。建築物に興味があれば楽しめると思う。

 茅葺きの屋根の建物の中で、薪をたいていたおじいさんに話を聞いた・・・


 また、今の季節(4月初旬)金沢は天気が変わりやすく、「弁当忘れてもかさ忘れるな」というぐらい雨が多いそうだ。確かに天気は変わりやすく、朝は曇り後雨。 がその後、太陽がのぞいたり・・今日は朝は曇り、後雪がぱらつき、日が照って は、また雪・・・寒い一日だった。
 昨晩も東京なら帰りの電車を心配するような雪だった。こちらの幹線道は水 で雪を溶かすので夏タイヤでも大丈夫だろうが、江戸村の奥、刀利ダムを通り福 光にでる赤祖父林道を通るのは無理だろう。全線ダートと本には書いてあったが、おじいさんの話 ではそうではないらしい。
4月1日に冬季通行止めが解除になったばかりだそうだ。なんでも、道路の雪 を取り除いても、斜面の雪がずれ落ちてきて危険なので開通が遅れたらしい。
付近の川は雪解け水が豊富で、関東の水不足で流量の少ない川とは大違い。う らやましい。

金沢駅から、金石の港方面へ向かう県道17号は道沿いにいろいろな郊外型の店があり、比較的にぎやか。
 卯辰山は狭い2車線の曲がりくねった道。山の上からの眺めはまあまあよい。

 金沢の中心部、香林坊、竪町商店街(横浜の元町商店街風)やバス通り沿いの片町商店街も歩いてみ た。以前に泊まった「みやぼ旅館」(赤壁の茶室風の離れが素敵)はこのあたり だった。

 金沢駅の北東・諸江の蕎麦屋村田屋(Pあり)は北海道のそば粉をつかい、にもこだわっているそうで、歯ごたえがありうまい。場所は諸江通りを駅から 北へ2km程の道路の東側。



4. 金沢〜東京・グランドツーリング 


五箇山、白川郷、高山を通り、後は往路と同じ道でR19へ。その後はR20 で東京まで


   

撮影:久保田さん 白川郷

 






途中で立ち寄った道の駅

 能登半島でポケットパークにも寄ってきた。能登半島の外浦R249沿いには、道の駅、ポケットパーク がたくさんあり、私が見ただけで全部で6カ所ぐらい? こんなに短距離に多く の道の駅がよく整備されているとはすこし驚き。トイレの建物は(地元でとれる のか?)木造でとてもきれい。
道の駅・ポケットパーク 千枚田」にはトイレと小さなみやげ物屋がある。Pから千枚田が見渡せる。
 能登有料道路にもPAのような「道の駅・高松」(石川県高松町)がある。この道の駅は、真下が海水浴場なので眺めは最高 。日本海と砂浜を眺めながら食事ができるレストランもある。

 金沢からの帰りに見かけた道の駅 「くるまーと・六厩(むやま)」五箇山〜白川郷〜高山と抜けるR158白川街道(快適な高速コーナーの片 側1車線の道)の御母衣湖と高山の間の松ノ木峠の手前にある。山の中で周りは 雪だらけだった。気温は氷点下。Pは小さいがトイレはきれい。あとは自販機だ け。


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