10/30
Macはそんなに簡単か



はじめに
本論に入る前に私の遍歴を言っておこう。
時系列としてはDOS(2年)→OS7.1(1年)→漢字トーク7.1+Windows95(1年)→Windows95+MacOS7.5→Windows95(2年長 IE4.0は使用せず)となる。
DOSはゲーム用途としてのみ使用し、Config.sysやAutoexec.batなどは一切扱っていない(現在はそれなりの知識はある)。
Macintoshは10人程度のグループで1台を使用し、同じくシステム関係の知識は一切ない(現在も同じ)。
Windows95は家庭用として自分で購入。システム関係の知識はある。
個人的なことを言うと、私はWindowsもMacも、Microsoft社もApple社も嫌いだ。

ここでは単純にWindowsとMacのどちらが使いやすいかといったことに終始するつもりはない。なぜならば参考のためにMacとWindowsを両方使う人が言ってくれた意見「自分はMacから先に使いはじめたから、公平な意見は出せない。」という一言で終わってしまうからである。

Macに関しては最新の状況(OS8.5)を反映した意見にはならないだろうが、比較の対象がWindows95なので当時のOSであるver7.5、つまりver7.1のU/Iで比較しても問題はないと判断する。
また、ここで述べる意見は2社でWindows95のインストラクターをしていた時の経験と、Ray氏に紹介して頂いたWebサイトに基づく所が大きい。


WindowsとMacの操作性と機能に差はあるか

基本的にMacとWindowsの操作方法や機能に大きな違いはない。Windowsが右クリックでポップアップメニューを表示させるようにした(アイデア自体はWindows3.1用のワードパーフェクトが大元)ことは、それはそれで大きな違いだが使用しなくても操作できることと応用ワザ的な意味が強いので、便利は便利だがそれほど大きな差ではない。
これと同じ理由で、マウスボタンが2つあることも問題ではない。

Windowsが難しい要因

例えばよく言われるダブルクリック。ダブルクリック中にマウスがずれると、Macは多少ずれてもダブルクリックと認識されるがWindowsは認識されないというのがそれだ。私もそうだが、「あ〜、開いてもぉた」は許容できても「あ゛〜開かんぞぉ」は許容できない人が多いらしい。そう思うと結局は慣れの問題なのかもしれないが、やはりこの差は初心者には大きな違いに感じられるだろう。逆にMacでマウス操作に困るのは、せいぜい私のようにダブルクリック癖のためにドラッグアンドドロップのつもりが開いてしまうといった間抜けなミス位ではないだろうか。

もう一つ、シングルクリックのつもりが同時にマウスを動かすためドラッグアンドドロップと認識されることもパニックに陥れる原因である。IE4.0のWeb表示にしておけばデフォルトが大きいアイコンになっているため出くわす頻度は少なくなったが、「ここにあったはずのフォルダ/ファイルが見つからない」「いきなり警告が出た(システムファイルやexeファイルのあるフォルダを移動した等)」の威力はかなりのものがあるらしい。
しかし、これは頻度は低いかもしれないがMacでも起こりうるので確かに特筆する必要はないのかもしれない。

設定が難しいのもひとつあるだろう。代表的な例がTCP/IP設定がある。
始めに開いたウインドウで設定し、更にサブウインドウにも色々設定すべき所があるというのが繁雑で理解しづらいらしい。OKボタンをいくつもクリックするのはそれだけ恐怖をつのらせることに繋がる。尤も、Macがこの辺りどうなっているのか知らないので、Windowsに限るのかどうかは分からない。

不安定でエラーが頻発するのは、OSのバグもさる事ながらハードウェア側の問題に依る所も大きい。世間一般様で言う所のDOS/V、つまりIBMPC/AT互換機の規格はパーツ同士に相性があることでわかるように厳密とは言えぬわりとおおざっぱなものである。故に大手メーカーパソコンでも普段問題がなくても特定の状況でコンフリクトすることは多い。この辺りはをオープン規格が抱える問題なのでOSの所為にするのも気の毒という気がしないでもないが、これも減点の対象になるのは仕方がないだろう。

Macは簡単か

本体にマウスが付属してるだけにマウスオペレーション、具体的にはダブルクリックのしやすさ、マウスの加速度コントロール等はWindows95とは比較にならないほど快適だ。初めて使った頃の自分を思い出してもマウス操作にしくじった覚えというのはあまりないような気がする。
また、アプリケーションのU/Iが統一されているのも良い。
美的感覚と関連して語られることが多いようだが、既に操作に習熟した人間には実は無視し得る全く意味のないものといっても過言ではない(いや、言い過ぎかもしれないが)。しかし初心者にとって見た目が同じというのは、かなり安心感があるというのも見逃せないものがあるだろう。

しかし、私は「Macは簡単だ」という言葉は幻想でしかないと思っている。もちろん比較の対象としてWindowsと比べれば「幾分マシ」だが、所詮その程度の差でしかなく声を大にして嘲り笑いながら言うほど大きな差ではないと思う。
と言うのは、Macintoshを買った理由の多くが「周りの人に勧められた」というものであり、それは即ち周りの人のMacintoshを使っていることである。使い方等もトラブルシューティングも周りの人を頼ることができる。そういったコミュニティはWindowsよりもMacの方が活発である。
ここからは多少偏見混じりだが、その「知人が教えてくれる」という状態はWindowsの様に「インストラクター等の縁も所縁もない他人が教えてくれる」状態に比べ非常にリラックスした状態で教わることができる。また現在の所グラフィックや音楽のプロが多く使用しているという安心感も相まって、心理的な壁が非常に低いのではないか。と思うのだが、どうだろうか。

そして、Macも箱から出してすぐに使えるというわけではない。私が属したグループで(私を含め)初めてコンピュータを触る人間がマニュアルや解説本、若しくは教えてくれる人がなければ全く分からなかったこと、そして少ないながらMacの講習があることが如実に証明している。
家電と言ってパソコンを売り出したWintel陣営は確かに愚かだが(それを真に受けて意味もなく買う消費者も愚かだが)、結局Macとて立場が入れ代われば同じであり、やはりMacも難しいと言えるだろう。


次回に続く


TOPページへ戻る