06/12
核実験は非難されるべきか



インドとパキスタンが核実験を行ってからしばらくたったので、日本のメディアからは既に忘れ去られようとしているので、その流れに反発してこれを記す。

結論から言うが、核実験は非難されるべきではないと考える。また、条件と目的にもよるが、使用することも時には是とすべきだと考える。
こう言うことを書くとGの付く阿呆な団体とか広島/長崎の人から山のように非難のメールが来るんだろうけど、そういう連中がここを見るとは思わないので良しとしよう。ほんとに来たら恐いな。

そもそも核実験はなぜ非難されるのだろうか。
と、問うと、民間レベルで得られる意見は「実験による放射能の放出とそれによる環境への悪影響」「核兵器の威力に対する恐怖感」の二つに集約されると思う。
しかし国家レベルで考えた場合は異なる。「新たな核保有国の出現で軍事バランスが変化するから」となるだろう。これは既に核を持つ大国の論理だが、大国自身がマスコミを煽り、核実験を非難する世論を作り出すのはそのためであろう。
そんな大国も核実験を行っている。と言っても実際に爆発させているわけではなくコンピュータシミュレーションでの実験だが。しかしそれは既に実際に行った実験データを元にしたものである。
もう一つ。現在締結されている核実験停止条約で実見が禁止されていない場所として宇宙があることを思い出したい。
現在建設が進められている宇宙ステーション(名前はフリーダムだったか?)では複数の国家が実験室を持つことになっているが、そこでの実験は他国が干渉しないようになっている。
この二つを結びつけ、大国は地上で他国の核実験を非難しておきながらシミュレーションで解析し宇宙で実際に実験し実証するつもりだと考えるのは短絡的な思考だろうか。少なくとも私は的外れだとは思わないのだが。

これらを踏まえた上で、インドやパキスタンは非難されるべきだろうか。インドが実験を行ったのは他国(最右翼はパキスタン?)に侵略されないための戦略であり、つまりは自衛のための実験である。パキスタンもインドに対抗しての実験であり且つ国民の大半が実験を認めていることを考えれば、我々外部のものが非難すべき内容ではない。そして何より、核保有国国民が非難してはならなず、広島や長崎の人が「唯一の被爆国として〜以下略」などとほざくのは所詮感情論でしかないのだ。
インタビューに答えたパキスタン人の言葉、「日本はアメリカの核に守られているのだから、非難する資格はない。」に対して言い返せる日本人はいるだろうか。少なくとも私は言い返せない。


では、次に条件と目的次第では核兵器を使用しても構わないという理由を述べたい。
ひとつ覚えておきたいのは、実際に(規模としての意味で)強力な核平気を使う国はほとんどない。なぜなら戦争を行ったならば勝利した側は必ず賠償を求めるかもしくは領土合併を行うが、このときに核兵器により広大な土地が放射能に汚染されていては使い物にならないからだ。それゆえに実際に使われる核兵器は極地用に分類される程度の核兵器だけであろう。自国の敗戦が確実になったから、とりあえず敵国にありったけの核を撃っておこうと考える政府や軍司令部がないとは限らないが、そこまで理性が欠落するとは思いたくない、というのもひとつではあるが。

その極地用の核兵器を敵の首都や軍司令部に対して使用した場合。戦争は起したものと指揮する人間がいなくなれば終わるのだから、その結果戦争が早期終結した場合も非難されるべきだろうか。土地や人を放射能で汚染したという、倫理的な意味では十分非難の対象になるだろう。しかし爆発と放射能による汚染の被害者(子孫に与える影響も含めて)の数と、核を使わなかったが故に戦争が長引いた結果死ぬ兵士及び一般市民の数を比較したときも非難できるだろうか。例えば核を使ったときの犠牲者が100人で、使わなかったときの犠牲者が1000人だった場合。100人の犠牲と使えない土地として残ることとと900人の命が助かること、数字自体は単なる例であり根拠はないが。どちらがより良い選択かの判断になるだろう。実際は双方とももっと大きな数字になるに違いなく、それだけに助かる人命の数も増える。あとは司令官の判断で天秤を揺らすだけだ。
それゆえに私は「条件と目的」次第では核の使用を是とするのである。

最後に。
現在の所、核兵器がもっとも有効な戦争抑止力であり、我々はそのメリットを教授していることを忘れてはならない。


これは核兵器非難が大勢をしめる世の中だから記したのであり、仮に世の中が核実験をみとめていたならば、私は核を批難するだろう。所詮私はどこまでも世の中と逆に考える人でしかないのだから。これを冒頭に持っていけば、文句のメールが来たとしてもその数は減るんだろうけどね、かかないのが俺の悪いところ(笑)


Missing 断崖絶壁へ戻る