09/24
実録・青汁素麺
香山氏との飲み屋での会話の中に、青汁ラーメンが登場した。曰く、「見た目は悪いが火を通すので甘みが出て、不味くない」とのこと。
ならば火を通さずに汁に混ぜた場合はどうなのか、という単純な疑問から「青汁素麺」が計画された。目的に即して、食し方は3通りを試すことにする。
1.青汁ストレートで食す
2.青汁1に対して醤油のつゆ1で配合する
3.青汁1に対してごまのつゆ1で配合する
では材料を調達に行こうではないか。
まず用意せねばならぬのが主役たる青汁である。香山氏がセブンイレブンにあると教えてくれたので、休日の朝もはよから自転車を駆って店に飛び込み、さあどこだと捜してみる。
セブンイレブンで扱っているのは私の嫌いな原の野郎がCMに出ているファンケルのモノだが、ファンケル製品の棚を一通り捜してみたが見つからない。あわてて化粧品飲料惣菜雑誌菓子の棚を見回しても液体のパッケージが見当たらない。店員に聞いてみても首を捻る。
「こうなったら徹底的に探し出してやろうじゃないか。知ってるセブンイレブンを全部回り、見つからなければ神田の青汁ステーションまで行ってくれよう」と思い外に出て自転車にまたがった途端、「おおおお客様、冷凍ので良ければありましたっ」と飛び出してくるではないか。こちらもまさかアイスの棚にアイスのような箱入りとは思わなかった。入った途端休憩中の店員ねぃちゃんがウインクしていたので、多分彼は教えてもらったのだろう。流石女性である。
ともあれ、青汁が用意できたならばもう一つの主賓である素麺を調達せねばならない。
今回作るのは青汁素麺であるからして我が家常備品の一袋55円の素麺ではなく、やはり高級な素麺を用意したい。青汁に対する未遂の情熱は自転車を駆る情熱に転化され、小山2つを越えた所にある大型スーパーで最も高かった「三輪素麺 揖保の糸」を購入する。
同時に麺つゆも購入。「桃屋のつゆ 大徳利」と「マルダイフーヅ ごまのつゆ(みそ味)」である。どちらも味と値段のバランスが素晴らしく、食す間に薄くなっても味の調整がしやすい2倍濃縮タイプである。下手なストレート高級つゆより美味しく食べ続けられる私のお気に入りであり、青汁で割らねばならない今回の計画にはうってつけと言えよう。
では材料がそろった所で制作に移ろう。
麺を茹でている間に、まず青汁単体で飲んでみよう。ファンケルの青汁は「飲みやすい」を謳っているが、実際はどうであろうか。
・・・不味い。臭い。多少マシではあるが、やはり青汁だ。これなら期待が持てそうである。
さて、先ずは青汁ストレートで食してみる。
その様子がstraight1.jpg、noodles.jpgである(つっこんではいけない)。麺をつまんでみると、蓮華草の茎を食べるかのような透明な緑色をしており、あの不味さを連想させる。早速一口食べてみると、これが不味い。期待通り不味い。本当に柔らかい蓮華の茎の様だ。口に入れた瞬間に苦みと変な水っぽさが広がり、次いで臭さが追い打ちをかける。
食えないほどではないが、あまり喰いたいものではない微妙で絶妙な味だ。
次に「桃屋のつゆ」を入れてみる。
麺を喰ってみると、意外に旨い。水を飲んで口と鼻をリセットし再度食してみるが、やはり決して不味いわけではない。醤油の味と香りが苦みと臭みを打ち消し、尚且つ仄かな香りを漂わせる。青汁等という邪道の外圧には屈しないところが、流石日本の味、日本の舌であろう。
最後に「ごまのつゆ」を混ぜてみる。・・・混ぜてみたんだが、色が変わらない。青汁単体よりは旨く口に入れた瞬間の苦みこそ薄れたものの、じわじわと広がるべたべたした苦みと相変わらずの臭みが、ゴマの粒状感を不快なものにさせて非常に不味い。醤油に並ぶ日本の心は青汁に負けてしまった。
ならばと「桃屋のつゆ」を入れてみると、これが旨いという程ではないが意外にイケる。口の中をリセットして再度食べてみても、少し醤油が濃く多少の苦みはあるものの、こういうもんだと思えばそれなりに旨い。
やはり醤油が効くのかと思い、青汁に少し桃屋のつゆを多目に入れてみるとやはりそれなりの味になる。
残念だ。どうがんばっても不味いと思い、それを期待していたのだが、ああ、醤油よ、あなたは偉大だ、偉人だ。
無念である。この上は青汁ステーションの青汁でチャレンジすることにしよう。
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