06/22
政策と政党
世の中で一番嫌いな党がご近所にべたべたとポスターを貼っている。貼っているのは、おそらくその党の支持母体の信者の家なのだろう。25日に迫った選挙のための補助宣伝なのだろうけども、まあ、ご苦労なこってす、と思いながら、通り道なので仕方なく見なくもないのに毎日目にし、悪いと思いながら思わず笑ってしまう。「行政手続きを電子化し、電子政府を実現します」一字一句同じかどうか知らないけれども、そんなことが書いてある。
行政手続きを電子化する。確かに実現すれば素晴らしい。私も引っ越しの度に行政手続きだけでなく公共料金関連の手続きも同時に、一度で済ませられれば楽だと思ったものだ。ただし、実現できればの話だ。
意地の悪い言い方をすれば「どうぞやれるもんならやってくださいな」てな気分である。電子化するなんて一言で言うけれども、現時点の技術では、やるだけなら簡単だが安全性等ないに等しい。ポイントは思いっきり大きく分けて2つある。認証と外部に対するセキュリティだ。
どちらも密接に関係するが、まず認証に目を向けてみると、IDとパスワードけでは足りないことは、現在でも大学や会社のIDが盗まれることが多いことを考えればすぐにわかることだ。更に一般社会のリテラシも以前かなり低いので、管理面でかなりの不安がある。指紋や網膜等を用いた認証技術はまだ一般家庭に降ろすにはコスト面でも利便性でも不十分である。
外部に対するセキュリティも同様にお寒い状況だ。現在の技術で外部からの不正アクセスに最も強いのはファイアウォールでもOS側でセキュリティを強化するでもなく、IPルータ側でフィルタをかけることである。WIndows系OSはセキュリティなど全くないと言って過言でないし、UNIXとて機能を殺して制約を増やして、ようやく「まだマシ」といったレベル。とても社会の基幹情報を安心して任せられる状態にないのだ。
まして日本のセキュリティに対する意識は、欧米のそれに比べてかなり低いと言われている。以前何件かあった官公庁サイトの書換事件がそれを象徴している。
別に情報化、電子化というのは別に行政手続きに限らない。欧米の情報化、電子化を見てみればわかることで、現時点で政府が推進すべき/推進できるのは、政府/政治の情報を幅広く公開し無料に近い状態でどこからでも閲覧可能にすることだと思う。見る見ないは権利を行使するかどうかを決める個人の問題で、見られることが重要であり、これならば外部から書き換えられてもすぐに戻せる状況にしておけば良いだけの話で、セキュリティに不安があっても実現は十分可能だと思う。
所詮、かの歌い文句を考えた馬鹿な政治家も、OSと言えばWindowsしか知らないだろうし、もっと知っていたとしてもMacOSやLinux程度だろうし、セキュリティ技術の現状など全く知らないだろう。
政党や政治家自体が右翼的詐欺師の集団だし官僚のおもちゃにしかすぎないけれども、それでもなお、少なくともあんな歌い文句を書かない程度には現実主義であってほしいと思うのは甘い考えだろうか。甘い考えなら・・・。
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